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古モンゴロイド(こモンゴロイド、旧モンゴロイド、)は、W・W・ハウエルズによるモンゴロイドの分類。日本では埴原和郎や尾本恵市らが用いている〔下中直人編 『世界大百科事典 21』 平凡社、447-448頁。〕。アジアのモンゴロイドを形質的特長から新・古に分けた概念である。進化の程度が新・古という意味ではなく寒冷地適応を経ているか否かの違いを表した分類であることに注意が必要である。 == 概要 == 氷河期時代の北アジアで寒冷適応した結果、凹凸の少ない顔立ち、一重まぶたにみられる蒙古ひだ等の体質的特徴を有する新モンゴロイドに比べると、一般に彫りが深く、比較的小柄で、二重のまぶたや、厚い唇、湿った耳垢、多毛などの特徴を持っているとされた。 遺伝学的には、新モンゴロイドとの差異は小さいが、東南アジアや、華南、台湾、カムチャツカ半島、日本列島に比較的多く古モンゴロイドの特徴がみられる。(ただし東南アジア島嶼部の古モンゴロイド形質とされるものは、実はオーストラロイドからの影響である可能性もある)シベリアは新モンゴロイド系の特徴が強い人々が多いが、東部に限っては古モンゴロイド的な形質が色濃い人がみられる。 日本においては、縄文時代の住民(縄文人)は主に古モンゴロイド系であったと言われるが、その後に中国および北東アジアから渡来した新モンゴロイドと混血をした結果、現在の日本人の新モンゴロイドと古モンゴロイドの特徴が混在する形質が形成されたと考えられた。遺伝子解析の結果、日本列島人(琉球人、本土人、アイヌ人)は皆縄文人の血を受け継いでいるため、現在の東アジア大陸部の主要な集団とは異なる遺伝的構成であるという結果が出ている〔http://www.soken.ac.jp/news_all/2719.html〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「古モンゴロイド」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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