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岩淵水門(いわぶちすいもん)は、東京都北区志茂において現在の荒川と隅田川とを仕切る水門。かつて「荒川放水路」と呼ばれた人工河川を現在は荒川と呼び、かつての荒川を「隅田川」と呼ぶ。この水門はこれらの分岐点にある。 1924年(大正13年)竣工の旧水門(通称:赤水門。運用終了)と1982年(昭和57年)竣工の新水門(通称:青水門。運用中)の2つが存在する。 荒川上流からの流量が増えた場合岩淵水門を閉め切って、隅田川の洪水を防ぐために設けられている〔「荒川の概要と歴史 パンフレット『荒川放水路変遷誌』5-1 、 国土交通省荒川下流河川事務所、2011年(平成23年)〕。平常時は水門を開け、荒川と新河岸川・隅田川とをつないでいる。引き潮時には荒川から隅田川に、上げ潮時には隅田川から荒川に流れる〔隅田川の流れにおよぼす水門操作の影響 、土木学会第45回年次学術講演会(1990年(平成2年)9月)〕。 == 旧水門 == 旧水門はその色から通称「赤水門」と呼ばれる。1916年(大正5年)に着工し、1924年(大正13年)10月に完成した当初の水門。RC造(一部S造)で、9m幅のゲート5門で構成されている。1960年(昭和35年)3月に通船のために5番ゲートが改造された。完成以来、最大2m以上にもおよぶ地盤沈下や、左右岸の不等沈下が発生するなどの問題に悩まされ、新水門完成に伴ってその役割を終え、取り壊されることになったが、地元の人などから惜しまれ保存されることになった。のちに、土木建築物としての価値が高いと再評価され、1995年(平成7年)には産業考古学会によって推薦産業遺産に〔産業考古学会 推薦産業遺産一覧 2010年(平成22年)1月16日閲覧〕、1999年(平成11年)には東京都選定歴史的建造物に〔東京都都市整備局 都選定歴史的建造物一覧 2010年(平成22年)1月16日閲覧〕指定された。 水門上は歩行者自転車専用橋として開放され、川に囲まれた中之島(水門公園)に渡ることができる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「岩淵水門」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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