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旧型客車(きゅうがたきゃくしゃ)とは、日本国有鉄道(国鉄)の客車のうち、10系以前に製作された客車の便宜的な呼称である。旧形客車とも表記する。略して旧客。在来形客車・一般形客車とも呼ばれ、その呼び方から一般形に分類されることもあるが、正式な意味で分類されるものではない〔元来、「一般形客車」とは50系客車で採用された区分であり、国鉄の定義では「客室に出入口を有し、横型(ロングシート)及び縦型腰掛(クロスシート)を備え、通勤輸送に適した性能を有する車両形式のもの」を指すものである。50系以外の客車には厳密な意味で一般形の区分に分類されるものではない(10系以前の客車にこの定義を当てはめるには難がある)。〕。 == 定義 == 「旧形客車」とは、編成単位で使用することを基本とする「新系列客車」と呼ばれる20系以降の客車との対比で使われた呼称である。国鉄の現場で便宜的に使われた用語で、車両称号規程には存在しない呼称である。正式な呼称ではないため、厳密な定義は存在しないが、強固な台枠に強度を負担しない車体を載せる在来工法によるスハ43系以前の客車のこととする場合があり、10系客車はその近代的な構造・外観・内装から「軽量客車」と呼ばれ、旧型客車の範疇から外されることもある〔ネコ・パブリッシング『Rail Magazine』No.336 p. 9-10〕。しかしながら、10系客車もスハ43系以前の客車のシステムを踏襲しており、実際の運用でもスハ43系以前の客車と混用されたため、10系客車も旧型客車の一種である〔ネコ・パブリッシング『Rail Magazine』No.355 p. 118〕。 また、雑多であったことから「雑型客車」と呼ばれることもあるが、雑型客車とは国鉄の標準設計によらない客車を意味するものであり、国有化(1910年以降製造の鉄道院基本形客車)から10系までの客車を雑型客車と呼称するのは誤りである〔JTBパブリッシング 岡田誠一『国鉄鋼製客車 I』 p. 239 〕〔ネコ・パブリッシング『Rail Magazine』No.336 p. 9〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「旧型客車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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