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旧鼠 : ミニ英和和英辞書
旧鼠[きゅうそ]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [きゅう]
  1. (n,pref) ex- 
: [ねずみ]
 【名詞】 1. (1) mouse 2. rat 3. (2) dark gray 4. dark grey 5. slate (color, colour) 

旧鼠 : ウィキペディア日本語版
旧鼠[きゅうそ]

旧鼠(きゅうそ)は、日本妖怪の一つで、ネズミが歳月を経て妖怪となったもの。『絵本百物語』『翁草(おきなぐさ)』などの江戸時代の古書や民間伝承にあるもので、ネコすらも食べるもの、子猫を育てるもの、人間に害をなすものなどがいたとされる。
== 古典 ==

=== 絵本百物語 ===
江戸時代の奇談集『絵本百物語』によれば、文明年間、出羽国(現在の山形県、または秋田県)のある家の厩舎に旧鼠が棲みつき、母屋にいる雌ネコと仲良く遊んでいた。やがて雌ネコは5匹の子ネコを産んだが、後に毒を食って死んでしまう。親無しとなった子ネコたちに対して旧鼠は、夜な夜なそのもとへやってきてこれらの世話をし、ネコたちが無事に育った後にどこかへと姿を消した。あまりに奇異な話のため、ある者がこれを俳諧師松尾芭蕉に教えたところ、芭蕉は「これと逆に、ネコがネズミを育てたこともある」と答えたという。
このネズミは人間と契り、千年の歳月を経て体色が白く染まったネズミだという説もあり、『絵本百物語』中でも中国北宋時代の類書太平広記』からの引用として「旧鼠、人の娘と契りたり」との奇譚が述べられている〔。
また同書の挿絵中にある文章によれば、大和国(現在の奈良県)にいた旧鼠は、その毛色がの三毛のもので、いつもネコを食べていたという〔。挿絵には中型ほどの大ネズミと数匹のネコが描かれているが、ネズミがネコを育てている様子、ネズミがネコを食べようとしている様子のどちらにも解釈でき、どちらを描いたものかは判明していない。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「旧鼠」の詳細全文を読む




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