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早稲田大学事件(わせだだいがくじけん)とは、連合国軍占領下の日本において、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ/SCAP)の総司令官であるダグラス・マッカーサーの指令の下に行われた、共産主義勢力のシンパ(支持者)とみなされた公務員や民間人が強制的に退職させられたレッドパージに対して、1950年(昭和25年)10月17日に早稲田大学構内で学生が反対した学生運動であり、暴行事件に発展した運動に対して警察が大学当局の要請に応じて出動した事件である。 == 事件の概要 == 1950年(昭和25年)10月17日午後1時、全日本学生自治会総連合(全学連)の下部組織である東京都学生自治会連合(都学連)に加盟する早稲田大学、東京大学、中央大学、法政大学の学生約500人が、レッドパージに対する反対を掲げ、早稲田大学自治委員会の主催で「平和と大学擁護学生大会」を大隈講堂で開催する予定であった。しかし、大学側が講堂の使用を拒否したため、自治会は校庭で開催し、同時に、大学当局に対して講堂の使用許可を要求したが、これを拒否された。 午後4時ごろ、学生らは講堂内に侵入し、大会の開催を宣言した。このうち、約300人の学生が大学本部を不法占拠し、先月9月28日に大学当局の不許可を無視しレッドパージに反対する大会を開催した、自治委員会執行委員らの責任処分について協議していた学部長会議に乱入した。学生らは委員に対する「不当処分」の撤回を求め、島田孝一総長ら20人を軟禁したため、大学側は管轄する戸塚警察署に警察官の出動を要請した。 同署は警察官約100人と予備隊(現在の機動隊)三個中隊を大学に出動させた。この警察の出動に対して、大会に出席していた学生のほか、夜学生ら約2000人が抵抗したため、警察は排除活動を中止する事態となった。 午後7時50分、予備隊三個中隊および周辺警察署の応援約300人を投入し、排除活動を再開したが、学生らは瓦礫片を投擲するなどの激しい攻撃を行ったため、警察官と学生双方に重軽傷者を出す事態となった。この事件によって、学生143名が公務執行妨害の罪で検挙された。 午後8時30分ごろには反対活動が学生らによって自発的に中止されるようになり、午後9時には大学構内での運動が収束した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「早稲田大学事件」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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