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昆虫病原糸状菌(こんちゅうびょうげんしじょうきん, )とは、糸状菌の内、昆虫に感染して病気を起こすものの総称。昆虫の体表にカビ状の菌糸を作る。この菌による感染症はカビ病とも呼ばれる。養蚕業等に被害を与えてきた一方、近年では生物農薬としての研究も進められている。 ==僵病== 昆虫病原糸状菌のうち、昆虫の体から水分を奪って殺し、体を硬化させるものを僵病菌(きょうびょうきん)と呼び、それによる病気を僵病と呼ぶ。硬化病とも呼ぶ。感染した昆虫の死骸は乾燥してミイラ状になる〔 Insect's Eye セミカビ--または白きょう菌病 〕。 殭病とも書くが、「僵」「殭」共に常用漢字外のため、この字を使わずにきょう病と書かれる事が多い。「僵」の字は硬直した死骸、「殭」の字は硬直して乾燥した死骸を意味する〔旺文社 『漢和辞典』第5版、1993年、ISBN 4-01-077703-6、p.96, p.577〕。 白僵病、緑僵病などの種類があり、それぞれ菌糸から産生される分生子の色が異なる。原因菌は「白僵病菌」「緑僵病菌」等と呼ばれるが、形態上の分類であるため、''Beauveria bassiana''のように複数(白、黄)の名称を持つ菌もあり、緑きょう病菌のように複数の菌が一つの名称で呼ばれることもある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「昆虫病原糸状菌」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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