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明星抄(みょうじょうしょう)とは、源氏物語の注釈書である。 == 概要 == 1530年成立。三条西公条著。写本の冊数に20冊本・30冊本など様々に異なるものがあるが、版本は全て20冊である。版本には明暦3年秋の刊記のあるものと無刊記版とがある。写本には異なる本文のものがいくつか見られるが、版本は増補本系統のものに限られる。本書の内容自体は弄花抄や細流抄といった三条西家の注釈書の流れをくむものであり、それらの中では成立時期の遅い本書が整った内容を持っていることから、湖月抄で三条西家系統の注釈が参照されるときには本書が最も良く引用されている。公条の父三条西実隆による源氏物語の注釈書である「細流抄」と、これをテキストにしたと思われる三条西実隆による源氏物語講釈の講義ノートである「(源氏物語)聞書」がもとになっている〔伊井春樹「細流抄から明星抄へ」『国語国文』1973年(昭和48年)11月号。のち 角田文衞・片桐洋一監修紫式部顕彰会編『源氏物語と紫式部 研究の軌跡 資料篇』角川学芸出版・角川グループパブリッシング、2008年(平成20年)7月、pp. 632-661。 ISBN 978-4-04-621171-2 〕〔吉森佳奈子「伊井春樹著「細流抄から明星抄へ」」角田文衞・片桐洋一監修紫式部顕彰会編『源氏物語と紫式部 研究の軌跡 研究史篇』角川学芸出版・角川グループパブリッシング、2008年(平成20年)7月 ISBN 978-4-04-621171-2 〕。本書には、大筋で本書の元になっている「細流抄」を含めてそれまでの注釈書では「桐壺」巻の注釈の冒頭で簡単に論じられているだけであった「作者」・「発起」・「大意」・「此物語五十四帖冊数事」・「諸本不同事」・「諸抄」・「物語時代」・「準拠時代」・「題号之事」といった「料簡」が独立して「桐壺」の前に記述されている〔「明星抄」伊井春樹編『源氏物語 注釈書・享受史事典』東京堂出版、2001年(平成13年)9月15日、pp.. 452-458。 ISBN 4-490-10591-6 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「明星抄」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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