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相馬 半治(そうま はんじ、1869年8月15日(明治2年7月8日) - 1946年(昭和21年)1月7日)は明治製糖、明治製菓の創立者の一人。1903年に東京高等工業学校(現東京工業大学)の教授となり、1906年に教授を辞めて明治製糖の設立に加わり、1916年に明治製菓設立に加わり、1923年から1942年まで明治製菓会長。 ==生涯== ===若い頃=== 相馬半治の元の姓は田中であった。田中家は代々犬山藩の家臣であり、半治の父、庵は田中家7代目で家禄59俵。母は尾張藩士加藤平八郎の長女八重子だった。田中半治は3男として1869年(明治2年)、尾張国丹羽郡犬山町に生まれた〔。父は明治維新を機会に士族の商法を始めるが失敗、家は困窮を極めた。半治4歳(年齢は以後数え年)の時に名古屋市に移り〔、その後も市内を転々とする。母は半治5歳の時に死んだため、祖母を母代わりに育った。 1876年(明治9年)、半治は家業を手伝いながら地元の新道小学校に入学するが、家計補助のため1883年(明治16年)4月には退学し、15歳で月給1円20銭で幅下榎小学校の助教となる。半治自身の回顧に拠れば、当時15歳の若さでの教員というのは稀有というほどでもなかったが、月給1円20銭は薄給だった。半治は現状を少しでも良くしようと努力した。1884年(明治17年)に小学教員学術検定試験を受け合格、間々原小学校にて月給6円となる。この地では一人暮らしとなり、自炊しながら昼は子供に教え、夜は村の青年を集めて漢学や数学を教えた。後に東京に出た後は故郷に一度も戻らない半治だったが、この時には再婚して菓子箱作りの内職をしていた父に会うため、毎週土曜家に帰っていた。 1885年(明治18年)、さらなる向上を目指し、生年を慶応2年(つまり3歳年上)と偽って陸軍教導団(下士官養成学校)に合格、上京して教導団の歩兵科第3中隊に属する。教練場所は当初日比谷、後に鴻の台だった。当時の訓練生活は極めて厳しく、半治と同期で後中将にまでなる向西兵庫は「至厳なる軍紀の下に殆ど足腰立たぬほど過激なる訓練を受けしことは今尚忘れざる所なり」と語っている〔。相馬は後年に何度か精神的、肉体的困難に出くわすが、「軍隊生活の時を思えばいかほどでもない」と度々日記に記している。1886年(明治19年)、陸軍教導団卒業。歩兵2等軍曹として東京鎮台歩兵第1連隊(麻布歩兵第1連隊)付となる。卒業後も理化学と数学、外国語を独学し、1888年(明治21年)に陸軍士官学校の受験を申し出るが、上官に「将校たる資格が無いため」とのあいまいな理由で受験を許可されなかった。当時の友人は「受験勉強のやりすぎのためではないか」と推測している〔。ただし途中退役することはできず、軍隊生活を続けた。当時の上官に井上光、田中義一などがいる。1888年(明治21年)に1等軍曹。この間にも、東京盛門学校で商業簿記を学び、1889年(明治22年)卒業。1891年(明治24年)に陸軍を満期除隊となる。 1891年(明治24年)、神田区今川小路の敬勝館に入学。1892年(明治25年)、東京工業学校(後の東京工業大学)を年齢上限ぎりぎりで受験して合格、応用化学科に入学して手島精一に学ぶ。半治は手島を、後の上司小川セン吉と共に2大恩人に挙げている。ところが1894年(明治27年)、日清戦争のため第3師団に応召され休学、伊勢山田で伊勢神宮の守備にあたっている。1895年(明治28年)に復学、1896年(明治29年)に最優等で卒業して東京工業学校の助教授、応用化学科工場長となった。数え27歳である。 なお、東京工業学校入学の頃から手帳に日記を付けるようになり、相馬の死の前年まで続けている。かなり後年のことになるが、「自分は毎日手帳に日記を付けているので、家にあっても仕事をしているのだ、仕事は追われるのではなく追いかけなければならない」と部下に述べたこともある〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「相馬半治」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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