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星形要塞は火砲に対応するため15世紀半ば以降のイタリアで発生した築城方式。イタリア式築城術、稜堡式城郭、ヴォーバン様式という名で分類されることもある。 == 概要 == これらは最初、15世紀中ごろにイタリアで見られることとなった。中世に見られた垂直で高い城壁を持つ円形の城塞は、火砲の普及後、その脆弱性が露わになった。一方、星形要塞は多くの稜堡(三角形の突端部:bastion)を持ち、それぞれがお互いをカバーするように設計されている。複雑な対称構造を構成する要素として、半月堡 (ravelin)、角堡 (hornworks)、王冠堡 (crownworks) といった外塁が設置されることもある。 15世紀末から16世紀初めにかけてのイタリア半島へのフランス軍の侵入により、星形築城術はさらなる発展を遂げた。フランス軍は新型の火砲を装備しており、伝統的な中世からの城壁は容易に破壊することができた。新型火砲の威力に対抗するため、城壁は低く、分厚くなり、砲弾によって砕け散らないように土と煉瓦を含む多くの材料で作られた。そして最も重要な改良点として稜堡が作られ、新時代の要塞を特徴付けた。要塞の防御力強化のためには多数の方向からの援護射撃が不可欠だが、その完成形として星形の要塞が出現した。 フィレンツェでミケランジェロによって土木工学の分野に採用され、ペルッツィおよびスカモッツィによって16世紀に発展を遂げた。 1530年代から1540年代にイタリアで発展したこの築城術は、続く3世紀にわたってヨーロッパ中に広まり、イタリアの建築家たちは各所で新しい要塞の建築に携わった。 ルイ14世の技術顧問であった17世紀後半の建築家、クーホルンとヴォーバン(「ヴォーバン様式」の名の由来)は論理的に究極の形式にまで発展させる思想を持っていた。(「要塞というものは……半月堡、角面堡、ボンネット、三日月堡、凹角堡 (tenaille)、掩郭 (counterguard)、王冠堡、角堡、カーベット、フォッセ・ブレイ(fausse braye)、急斜面、城壁と胸壁の間に突き出たふち石、射撃用足場、外堀の内岸などを獲得した。」"Fortresses... acquired ravelins and redoubts, bonnettes and Lunette, tenailles and tenaillons, counterguards and crownworks and hornworks and curvettes and fausse brayes and scarps and cordons and banquettes and ounterscarps...")〔"The Oxford History of Modern War", Charles Townshend 〕 これらを獲得した星形要塞は、ルネサンス期の都市設計理念に影響を与えた(「ルネサンスは、一世紀半、(フィラレテからスカモッツィによって)すべての理想的な計画に深く感銘を与えた、1つの都市の型に魅せられていた。それは星型に形成された都市である。」"The Renaissance was hypnotized by one city type which for a century and a half—from Filarete to Scamozzi—was impressed upon all utopian schemes: this is the star-shaped city.")〔Siegfried Giedion, ''Space, Time and Architecture'' (1941) 1962 p 43.〕。その後、19世紀に榴弾が開発されると、築城術はさらに大きな変更を迫られることとなる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「星形要塞」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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