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星見石(ほしみいし)は、沖縄県の八重山諸島において、かつて農作業の時期を知るための星の観測に用いられていた石である。 == 概要 == 八重山では、星の観測すなわち「星見」が漁業や農業に利用されており、農業については播種などの農作業の時期を特定していた。原初的な形としては、山を基準として星の位置を観測し、観測の対象とした星が特定の時間に特定の位置に来ることを季節の指標として、播種などの作業を行っていたと考えられている。 星見石は、山に代わるより精緻な基準として用いられたものである。星見石には、立石状のものと、方角を刻んだ方位石のものがあり、立石状のものには穴が開けられたものと、穴のないものがある。方位石は立石状のものより後の時代のものとされる。 立石状のものの場合、穴のあるものでは穴を通して、また、穴のないものでは頂点を基準として、星を観測した。方位石の場合には、中央の穴に竿を立て、その先を基準とした。星見石と組になる背の低い石を用い、2つの石を基準とすることでより正確な観測を行ったものもある。 観測対象の星としては、群星(むりぶし、ぶりぶし)と呼ばれるすばる(プレアデス星団)や立明星(たつあきぼし)と呼ばれるオリオン座が用いられた〔目で見る人頭税時代 情報やいま2002年11月号〕。 『山陽姓系図家譜』、『八重山島諸記帳』によると、八重山の頭職であった宮良親雲上長重(みやらぺーちんちょうじゅう)が、1670年代から1690年代にかけて立石状の星見石を八重山の各村に立てたとされる〔。 現在は、石垣島に3つ(うち1つは石垣市教育委員会蔵)、竹富島に1つ、小浜島に1つの所在が確認されている。 宮古島にある人頭税石は、立石状の星見石とほぼ同じ大きさであり、星見石と同様の用途に用いられたのではないかとの説もある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「星見石」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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