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(n) interstellar matter =========================== ・ 星 : [ほし] 【名詞】 1. star ・ 星間物質 : [せいかんぶっしつ] (n) interstellar matter ・ 間 : [けん, ま] 【名詞】 1. space 2. room 3. time 4. pause ・ 物 : [もの] 【名詞】 1. thing 2. object ・ 物質 : [ぶっしつ] 【名詞】 1. material 2. substance ・ 質 : [しつ, たち] 【名詞】 1. quality 2. nature (of person)
星間物質(せいかんぶっしつ、Interstellar medium、ISM)は、恒星間の宇宙空間に分布する希薄物質の総称である。密度では、地球の上層大気よりも遙かに希薄であるが、地上からもしばしば星雲として観測される。大量の星間物質が凝縮して、星を構成する材料にもなる。 == 概要 == 星間物質は、気体の星間ガスと、固体の細かい塵である星間塵(宇宙塵)に分けられる。前者は主に水素やヘリウムなどの軽い気体、後者は珪素や炭素、鉄、マグネシウムなどから成る微粒子である。存在比でいうと星間ガスの方が多く、星間塵は星間物質全体の質量の1%程度と少ない。一部の星間物質が濃密に凝集して星雲・分子雲を形成することがあるが、大部分は可視光では観測不能で、赤外線や電波の放射によって観測される。 星間物質の平均密度は、1立方センチあたり水素原子が一個から数個程度であり、地上の実験室で達成できる真空状態を遙かにしのぐ超高度真空状態であるが、極めて低い密度ながらこうした物質が全体に存在しており、分子雲などではより密度が高くなっている。とくに銀河において、中心核(バルジ)やそれを取り巻く円盤部分、そして銀河全体を包み込む球状のハロなどには大量に分布している。星間物質の総量は、銀河系に属する恒星の総質量の約10%を占めると推定されている。 SFにおいては、未来の恒星間宇宙船が超高速で宇宙を飛ぶ時に、星間物質がちょうど空気抵抗と同じように無視しえない抵抗となって、宇宙船が破壊されかねないため亜光速で飛ぶことは不可能になるとも指摘されているが、これを逆にラムジェットエンジンの要領でエネルギー源とするアイデアも出されている。1960年にロバート・バサードが磁場によってこのような星間物質を集め、燃料にする、恒星間宇宙船のための星間物質によるラムジェットエンジンは可能とみた提案を発表したため、この種の星間物質を利用したエンジンは「バサード・ラムジェット(あるいはバサード式ラムジェット)エンジン」と呼ばれる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「星間物質」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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