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春国岱(しゅんくにたい)は、北海道根室市の風蓮湖と根室湾を分ける砂州で形成された面積約600haの湿地及び原生林である。 有史以来ほとんど人の手が入っておらず、高い原始性〔堀淳一、山口恵一郎、籠瀬良明他編 「歴史の霧に埋もれた分岐砂嘴 野付崎付風連湖」 『地図の風景 北海道2 道東・道北』 (株)そしえて1980年 p61 ISBN 978-4-88169-281-3〕を保持しており、多様な植生、野生動物を見ることが出来る自然景勝地である。 == 概要 == 根室半島の北側の付け根にあたる海跡湖である風蓮湖の南側から延びる砂州で、オホーツク海の海流により運ばれた砂が堆積して出来たものである。約3,000年から1,500年前の期間に形成されたものと考えられており、長さ8キロ、最大幅約1.3キロの3列に並んだ砂丘で構成されている。砂丘とは言っても標高はわずか3メートル未満で、3列で構成された砂丘と砂丘の間に湿地があり、砂丘の微高地には針葉樹を主体とする森林が形成されている。このように春国岱は海岸側から、砂浜、草原、森林、塩性湿原、干潟とグラデーション状の地形になっていることから、多種多様な生態系を備えており、特に砂丘(微高地)上のアカエゾマツの森林は海岸近くの標高の低い場所に形成された世界的に珍しいものである。 春国岱のある一帯は日本で最も温量指数が低い地域で、海流の影響で海霧が発生しやすく夏季でも気温が上がらず、亜寒帯湿潤気候の北海道の中でも独自の景観となっている。 2005年11月8日に、風蓮湖とともに、ラムサール条約登録湿地に登録された(風蓮湖と併せた範囲は6,139ha)。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「春国岱」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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