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コムギ(小麦、英名: Wheat)は、イネ科コムギ属に属する一年草の植物。一般的にはパンコムギ(学名: ''Triticum aestivum'')を指すが、広義には''T. compactum''(クラブコムギ、)や ''T. durum''(デュラムコムギ、、マカロニコムギ、)などコムギ属 (学名: ''Triticum''、) 植物全般を指す。世界三大穀物の一つ。古くから栽培され、世界で最も生産量の多い穀物のひとつである。年間生産量は6億トン近くありトウモロコシの8億トンに並んでいる。 他の三大穀物と同じく基礎食料であり、各国で生産された小麦はまずは国内で消費され、剰余が輸出される。 日本国内において、麦(小麦・大麦・はだか麦)は食糧法により価格統制が存在する。 == 構造・生態 == コムギの実は硬い外皮に覆われ、その中に可食部である胚乳と、胚芽が存在する。この3部分の割合は外皮が13.5%、胚乳が84%、胚芽が2.5%である〔「コムギの食文化を知る事典」p26 岡田哲 東京堂出版 平成13年7月15日初版発行〕。主に食用とするのは胚乳部分であり、製粉して小麦粉とするのはこの部分である。果皮や胚芽部分(ふすま)も食用とすることはできるが、食味に劣るうえ小麦粉に混入すると品質が劣化しやすくなるため、一般的な小麦粉に使用することはない。しかし、ふすま部分には独特の風味があるため、これを取り除かずそのまま粉にした全粒粉も存在する。 コムギは本来は越年生の植物であり、秋に種をまいて越年させ、春に発芽し夏に収穫するのが基本形である。これは、発芽のためにある程度の低温期間が継続する必要があるためである。しかし、突然変異によって低温期間を必要としない品種が生まれ、寒さが激しく種が冬を越せない地方や、逆に本来の収穫期に雨季を迎え収穫が困難になる地域において栽培されるようになった。この品種は春に播いて、夏の終わりに収穫するのが一般的である。播く時期から、前者を秋播き小麦、後者を春播き小麦と称する。 秋播きは10月中から11月初頭にかけてが良く、11月下旬から12月に入ってからの霜が降りる時期になると極端に発芽率が悪くなる。秋播きコムギの開花・結実は5月から6月、春播きコムギのそれは7月から8月であるが、この時期に雨が多いとコムギの種子内のグルテンの形成が鈍くなる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「コムギ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Wheat 」があります。 スポンサード リンク
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