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『時刻表昭和史』(じこくひょうしょうわし)は、紀行作家の宮脇俊三が1980年6月に発表した随筆。『時刻表2万キロ』『最長片道切符の旅』などとともに、彼の代表作と評価されている。また、宮脇が最も愛着を持っていた作品でもある。 作品は当初、米坂線今泉駅前で玉音放送を聞いた時の話で終結していたが、1997年5月に戦後直後の話が加筆増補され、『増補版 時刻表昭和史』として再発表された。 == 作品概要 == この作品は、著者が自分の少年・青年時代の体験をもとに、昭和戦前から戦中にかけての時刻表掲載の鉄道ダイヤ変換の歴史と同時代の歴史をたどったものである。 少年期では、昭和前期のサービス精神にあふれた国鉄(特別急行列車「燕」、「富士」、「櫻」、無追加料金の準急列車など)の様子が、山手線・急行列車に乗るなどの経験を通して説明されている。 作品後半部分になると、日本が太平洋戦争の体制に入り徐々に深刻な情勢になっていく様子が、列車の運転本数削減と、その中での作者の体験などを通して説明されている。 著者の父、宮脇長吉が軍部の専横に反対した自由主義政治家であったことから、父の苦悩や軍人との対立を描くなど、ただの鉄道史に終わっていないのが大きな特徴である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「時刻表昭和史」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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