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景浦 安武(かげうら やすたけ)は、水島新司の野球漫画『あぶさん』の主人公で、架空のプロ野球選手・指導者。景浦將、藤村富美男、土井正博、永淵洋三をモデルとする酒豪の強打者である〔景浦のモデルについては、水島自身がベースボールマガジンのインタビューで「主人公の名前は景浦將から、物干し竿は藤村富美男、連載開始当初のゆったりとした構えは土井正博。これに新聞で読んだ永淵洋三の酒豪エピソードを加えた」と話している(ベースボールマガジン2007年9月号(Vol.31 No.4)、ベースボール・マガジン社、p112-113)。〕〔風貌は1977年までチームメイトだった柏原純一をモデルにしている。〕。 1973年に南海ホークスに入団して以来、ホークス一筋37年を貫いた、球界最年長選手。背番号は「90」で、現実世界のホークスでも球団の配慮で準永久欠番として扱われていた〔連載の終了から約2年が経った2016年シーズンより、実在選手では初めてロベルト・スアレスが着用している。〕。ポジションは外野手(一時期三塁手のレギュラーとして出場したこともある。詳細は後述)。シーズンによっては打撃コーチも兼任していた。 == 経歴 == === アマ時代 === 1946年12月17日生まれ。野球との初めての出逢いは11歳の時。新聞配達のアルバイトを終えて帰宅する途中、メンバーが足りなくなった草野球チームから頼まれて代打として加わった。その時の打席は三振だったが、以降野球の魅力に取り付かれ、その後母からバットとグローブを買い与えられたことで本格的に野球を始めることとなった。また、それ以前に小学校4年生のころに母・花子に連れられて観に行った野球の試合で、ある打者が打ったホームランを見て涙したことがあるという思い出話が語られたことがある。この話は後に息子・景虎が甲子園の入場行進を見て涙したこととリンクしている。 北明高校3年の時、甲子園の予選大会(当時は1県1代表制ではなかったため、北信越大会)に二日酔いで出場〔飲酒の経緯は第94巻「朋有り遠方より来たる亦楽しからずや」において描かれている。それは「決勝前夜、居酒屋に母を迎えに行った際にそこの客と母が起こしていたケンカに巻き込まれ、行きがかりでアブサンを一気飲みしていた為」だった。〕。サヨナラ本塁打(飛距離155m)を放つも、ベースランニング中に嘔吐し飲酒が発覚したために、母校は出場停止に追い込まれると同時にプロ入りの道を一時絶たれる。その後他校の生徒と喧嘩して退学処分となる〔32巻第3章「鷹の春」の景浦の独白では、高校を卒業した上で野花食品に就職したことになっている。〕。 高校退学後、社会人野球・野花食品の選手となるが、監督とソリが合わず1967年初頭に退部〔退部の際(1967年1月14日)に、新潟に一度帰郷したが、心を鬼にした母・花子に厳しく追い返されている。また、改めて退部の挨拶に出向いた際に、野花食品の監督は景浦について「将来、酒で身を滅ぼす」と考えていた。〕。その後、簡易宿泊所で出会った安部浩太郎社長直々のスカウトで社会人野球・北大阪電気に入社するも、ここでも不遇の時期をすごす。ここでは在籍した4年間の通算で「40打数10安打2本塁打」と成績は芳しいものではなかったが、北大阪電気の社長は景浦が野花食品時代に北大阪電機との試合で放った本塁打を球場で見ており、それを覚えていたことから景浦を入社させたと後に語っている。また、北大阪電機在籍中も監督との人間関係に失敗したが、社長は景浦ではなく監督(及び同調したと思われる2名の選手)をクビにしたという。 1972年、酒のトラブルによって北大阪電気を懲戒免職される。そんな中、ほとけ横丁の飲み屋「大虎」〔景浦が初めて「大虎」を訪れた経緯については、2つのストーリーが描かれている。まず、9巻第9章「完全休養」の中では、1971年のある雨の日にふらりと入ってきた店が「大虎」だったというもの。この時既に景浦とサチ子には面識があったことになっており、出迎えたサチ子に「ここは君の店か」と言っている。また、景浦は既に彼の指定席となる席に座っている。そして51巻第9章「大虎物語」の中で虎次郎が武藤ワカに語ったところによれば、1972年のある日、既に泥酔した状態で店に入ってきて一度は虎次郎から追い出されかけるが、虎次郎の目前で素振りをしてみせて、その様子に圧倒された虎次郎が入店を許した、というもの。現在は後者のエピソードが一般的である。〕にて高校野球時代の恩師・岩田鉄五郎と再会し、彼の誘いで11月29日に「契約金50万円・年俸100万円」で南海ホークスにドラフト外入団する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「景浦安武」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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