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『暗い絵』(くらいえ)は、1946年(昭和21年)に発表された野間宏の短編小説である。 == 概要 == 戦後日本文学を代表する作家の一人である野間宏により敗戦直後の1945年12月に執筆され、翌1946年、青年文化会議(丸山真男・内田義彦・瓜生忠夫ら当時の若手研究者が参加していた文化団体)が編集する総合雑誌『黄蜂』に掲載された〔『黄蜂』編集部では当初永井荷風に執筆を依頼していたがキャンセルとなったため、たまたま瓜生の友人であった野間から原稿が持ち込まれたのを穴埋めとして掲載した。講談社文芸文庫版、紅野謙介による解説、p.320。〕後、宮本百合子・平野謙らから高い評価を受けた。日中戦争勃発直前の「暗い花ざかり」と表現された時代の青春を描いた作品であり、主人公の京都帝大生・深見は、京大文学部仏文科を卒業後、召集中の治安維持法違反による検挙を経て、敗戦直前には軍需工場(国光製鎖鋼業)の勤労課に勤務していた野間自身〔ただし深見は後述の通り経済学部生という設定となっている。〕、登場人物の永杉・木山らは、日中開戦前後の非合法学生サークル「京大ケルン」での活動により弾圧・獄中死した野間の友人(永島孝雄・布施杜生ら)をそれぞれモデルとしていることから、自伝的性格を持った作品でもある。本作品は野間の本格的な小説第一作であり、彼はこの作品で一躍戦後派第一世代の旗手と目されるに至った。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「暗い絵」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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