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書肆山田 : ミニ英和和英辞書
書肆山田[しょしやまだ]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [しょ]
 【名詞】 1. penmanship 2. handwriting 3. calligraphy (esp. Chinese)
書肆 : [しょし]
 【名詞】 1. bookstore 2. bookshop
: [やま]
 【名詞】 1. (1) mountain 2. (2) pile 3. heap 4. (3) climax 5. critical point 
: [た]
 【名詞】 1. rice field 

書肆山田 : ウィキペディア日本語版
書肆山田[しょしやまだ]
書肆山田(しょしやまだ)は、日本出版社芸術哲学文学関係の出版社として知られる。本社所在地は、東京都豊島区南池袋
==概要==
創業者は、詩集のコレクターとして知られていた山田耕一1970年岡田隆彦の詩集『海の翼』を出版したのが最初である。1970年代は、瀧口修造らの豪華な特装の限定本とともに、大きな紙を3回折って包み紙で押さえた定価500円前後の書き下ろし叢書「草子」(著者は瀧口修造吉岡実飯島耕一など)でも知られた。夭折した山口哲夫の詩集『童顔』も出している。当時池袋と渋谷の西武百貨店にあった詩書専門店の「ぱろうる」の店内で、も一際目を引く本を作り出していた。
1980年代以降は、詩書出版社としての地位を固めるとともに、普及版の詩集が主になった。
1980年代初頭に、「日本のライト・ヴァース」全4巻、「世界のライト・ヴァース」全5巻のシリーズが話題を呼んだ。ライト・ヴァースは、直訳すれば軽い詩だが、ただ軽いだけではないしたたかさを備えた詩のことで、日本にライト・ヴァースという言葉が定着したのはこのシリーズによるものだと言っても過言ではない。
1984年に、粟津則雄入沢康夫渋沢孝輔中上健次古井由吉を編集同人とする雑誌「潭」を創刊。1987年の9号まで刊行した。この時期には、吉岡実の重要な(そして最後の)詩集である『薬玉』、『ムーンドロップ』を刊行している。
1989年には季刊誌「るしおる」を創刊。姉妹版にあたる叢書「りぶるどるしおる」が、1990年以降刊行されている(1冊目は吉岡実『うまやはし日記』)。「りぶるどるしおる」には、「るしおる」の連載記事が母体となったタイトルが多く含まれており、たとえば宇野邦一『日付のない断片から』、前田英樹『言語の闇をぬけて』、石井辰彦『現代詩としての短歌』、中村鐵太郎『詩について──蒙昧一撃』などが挙げられる。また、「りぶるどるしおる」は特徴的な海外作品を持っており、中国地下文芸雑誌「今天」に拠った北島芒克の作品、リトアニア出身の映像作家、ジョナス・メカスの作品などがラインナップされている。
創刊時の「るしおる」は、縦も横も22cmのわら半紙の束が右端で綴じられている形で(表紙も本文も同じ用紙)、さらに中央で半分に折られて紙のテープで留められていた。毎号しおりのように普後均加納光於らの作品がはさまっていた。1995年の25号からは、毎号の表紙を若林奮の作品が飾っている。若林没後の53号からは、表紙は中の作品、著作の一節を大きく書いたものに変わった。そして、2007年5月、176ページという「るしおる」としては特別分厚い64号を出して、休刊に入った。
1990年代には、刊行時点での全詩集となる詩集成シリーズを創刊した。今までに刊行されているのは、池澤夏樹(池澤は小説家デビューする前に処女詩集を山田で出しており、山田とは縁が深い)、高橋順子辻征夫伊藤聚の4人の『詩集成』で、ほかに『矢川澄子作品集成』がある。
雑誌「ユリイカ」2003年4月号(青土社)には、山田耕一から書肆山田の経営を引き継いだ現代表・鈴木一民のインタビューが載っており、「印刷屋ではなくて出版社なんだ」というこだわり、活版印刷へのこだわりなどが語られている。なお、書肆山田は法人(会社組織)ではなく、商号である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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