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最上川さみだれ大堰 : ミニ英和和英辞書
最上川さみだれ大堰[もがみがわさみだれおおぜき]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [さい]
  1. (n,pref) the most 2. the extreme
最上 : [もがみ]
 (adj-na,n) best
: [じょう]
 (n,pref,suf) 1. first volume 2. superior quality 3. governmental 4. imperial 5. top 6. best 7. high class 8. going up 9. presenting 10. showing 1 1. aboard a ship or vehicle 12. from the standpoint of 13. as a matter of (fact) 13. superior
: [かわ]
 【名詞】 1. river 2. stream 
: [せき]
 【名詞】 1. dam 2. sluice 

最上川さみだれ大堰 : ウィキペディア日本語版
最上川さみだれ大堰[もがみがわさみだれおおぜき]

最上川さみだれ大堰(もがみがわさみだれおおぜき)は山形県東田川郡庄内町酒田市にまたがる、一級河川最上川本流下流部、河口より28.3キロメートル付近に建設されたである。
国土交通省東北地方整備局が管理する国土交通省直轄ダムで、庄内平野への灌漑を目的に建設された可動堰である。この堰はゴムが原材料の水門を用いており、空気を入れて膨張させることにより貯水を行う。こうした堰をラバーダムと呼ぶが、同型式の堰としては日本最大規模を誇る。
== 沿革 ==
庄内平野灌漑事業は1596年慶長2年)に上杉景勝の重臣である甘粕景継が酒田を支配したことより始まる。景継は最上川右岸の灌漑を図るため「大町溝」を建設し、沿岸の新田開発を行った。上杉氏が関ヶ原の戦いで敗れて庄内は最上義光が支配、重臣の北楯利長が統治を行った。利長は最上川右岸の灌漑を促進する為1612年(慶長17年)に用水路である「北楯大堰」を建設。これ以後取水堰が相次いで建設され庄内平野は一大穀倉地帯へと変貌していった。
明治に入ると揚水ポンプによる取水が盛んになったが、ポンプ設置過多によって取水量が却って減少する副作用が現れた。戦後は食糧増産の観点から農林省(現・農林水産省)によって「国営農業水利事業」が全国各地で計画されたが、最上川水系でも米沢盆地や村山地域などでダム頭首工用水路を総合的に開発・運用して農地拡大を図ろうとした。庄内平野では1968年昭和43年)に「国営最上川下流右岸農業水利事業」が施工され、最上峡最下流部に取水口である草薙頭首工が建設されて取水が強化された。左岸部においても最上川頭首工が建設され、北楯大堰への取水を強化した。こうした用水路・取水口整備によって庄内平野の灌漑は更に整備され、安定した水供給が期待された。
ところが1973年(昭和48年)・1984年(昭和59年)・1985年(昭和60年)の渇水では最上川の水量が異常に低下、草薙頭首工や最上川頭首工からの正常な取水が極めて困難になる事態となった。この為最上川を急遽仮締切堤で締め切り、取水口への取水を辛うじて行ったが正常な取水量の30%しか取水できなかった。こうした異常渇水を受け、最上川の自然な水量による取水では農業用水供給が不安定になる事が現実化し、安定した取水が流域の課題となった。
流域の土地改良区連合は「最上川下流農業用水対策推進協議会」を結成して安定した農業用水整備を農林水産省や建設省(現・国土交通省)、山形県に要望した。この結果農林水産省は「国営最上川下流左岸農業水利事業」を計画したが、その関連事業として1987年(昭和62年)、現地点に「最上川中流堰建設計画」が持ち上がった。これが最上川さみだれ大堰の原点である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「最上川さみだれ大堰」の詳細全文を読む




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