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「月光価千金」(げっこうあたいせんきん、Get Out And Get Under The Moon)は、1928年に出版されたアメリカ合衆国のポピュラー・ソング。「月光値千金」とも表記される。 作曲はラリー・シェイ (Larry Shay)、作詞はウィリアム・ジェローム (William Jerome) とチャールズ・トバイアス (Charles Tobias) の共作。原題は「外へ出よう、月の下へ」といった意味。 1928年6月16日にヘレン・ケインとナサニエル・シルクレット楽団によって録音されたほか、同年のうちに、ビング・クロスビーとポール・ホワイトマン (Paul Whiteman) 楽団、ルース・エッティング (Ruth Etting)、アネット・ハンショウ (Annette Hanshaw)によって録音された〔。 その後、1957年には、ボニー・ギター (Bonnie Guitar) がアルバム『''Moonlight and Shadows''』でこの曲を取り上げ、この曲のおもな録音のひとつと見なされるものとなった〔。その後、ドリス・デイが、1959年のアルバム『''Cuttin' Capers''』でこの曲を取り上げ、さらにナット・キング・コールが、1963年のアルバム『''Those Lazy-Hazy-Crazy Days of Summer''』に収録し、スタンダード・ナンバーとなった。 == 日本語による歌唱 == 「月光価千金」という日本語の曲名は、1928年に、この曲の日本語詞も手がけた伊庭孝が、蘇軾(蘇東坡)の「春夜詩」にある「春宵一刻値千金」から名付けたものとされている〔。伊庭の訳詞による天野喜久代の録音は1928年12月19日に行なわれた〔CD『日本のジャズ・ソング〜戦前篇・創生期のジャズ〜』(コロムビア、2006年)解説〕。 曲名を「月光価千金」ないし「月光値千金」としているものの、歌詞が異なるバージョンもあり、三根徳一の詞により川畑文子が歌ったバージョンや、波島貞の詞により榎本健一が歌ったバージョンなどがある。前者は、後に、オンシアター自由劇場の舞台『上海バンスキング』(1979年初演)にも取り上げられ、吉田日出子が川畑のスタイルを真似て歌っている。後者は当初「エノケンの月光價千金」として発売されており、「エノケンの月光価千金」とも称される。 1929年2月1日には「月夜の晩に」という曲名で作間博司の日本語詞により、作間毅の歌、ラッカサン・ジャズ・バンドの演奏によるバージョンが録音された〔CD『シング・シング・シング〜昭和のジャズ・ソング名唱選 1928-1962』(ビクター、2001年)解説(瀬川昌久)〕。「月光価千金」ないし「月光値千金」とは異なる日本語曲名・詞による録音は他にもあり、1931年にはバートン・クレーンが森岩雄の日本語詞で「月を眺めよ」として、1936年には岸井明が自身の訳詞で「月に告ぐ」として、それぞれ録音を残している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「月光価千金」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Get Out and Get Under the Moon 」があります。 スポンサード リンク
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