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月軌道ランデブー : ミニ英和和英辞書
月軌道ランデブー[つききどう]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [つき]
  1. (n-t) moon 2. month 
軌道 : [きどう]
 【名詞】 1. (1) orbit 2. (2) railroad track 
ラン : [らん]
 【名詞】 1. (1) run 2. (2) LAN (local area network) 3. (P), (n) (1) run/(2) LAN (local area network)
: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

月軌道ランデブー : ウィキペディア日本語版
月軌道ランデブー[つききどう]

月軌道ランデブー (つききどうランデブー) は、有人で月面着陸し、地球に帰ってくるための構想概念であり、アポロ計画で1960年代と1970年代に初めて実用化された。月軌道ランデブーの計画では、アポロ司令・機械船のようなメインの宇宙船とそれに比べて小さいアポロ月着陸船のような月着陸船が一緒に月軌道に入る。母艦の宇宙船が月軌道にいる間に、月着陸船は独立して月表面に降りていく。での計画が完了した後、月着陸船はランデブーするために月軌道に戻り、再び母艦の宇宙船とドッキングし、乗組員と観測機器を移動させた後、捨てられる。その後、母艦の宇宙船だけが地球に戻ってくる。
月軌道ランデブーは1916年にウクライナのロケット理論家ユーリイ・コンドラチュクによって提唱されたことで初めて知られることとなった。1961年にジョン・F・ケネディ大統領が、1960年代の終わりまでに最初の月着陸を達成するという目標を掲げたことを受けて、NASAが実際に作業を始めた。その際、月軌道ランデブーはトム・ドランによって提案され、ジョン・フーボルトによって擁護された。しかし、ランデブーは一度も行われたことがなかったので、問題があり、実用的でなく、そしておそらく危険だと考えられていた。だが、フーボルトの粘りが報われNASAの上官たちを納得させ、長官であるジェームズ・ウェッブは1962年の7月にアポロは月軌道ランデブーを使用すると公に発表した。そのときでさえ、ケネディの科学アドバイザーのジェローム・ウィーズナーはこの方法に反対し続け、公然とウェッブを批判した。歴史が証明したように、他の着陸の方法は提案されなかった。月軌道ランデブーは機能し、NASAは月着陸の計画において1回毎にサターンVのみを使用した。
== アポロ計画の方式の選択 ==

月軌道ランデブーは1919年にウクライナソビエト連邦の技術者であるユーリイ・コンドラチュクによって最も効率的な有人月着陸の方法として提案された。
1961年にアポロの月着陸計画が始まったとき、3人の宇宙飛行士の乗ったアポロ司令・機械船が月の表面から離陸し、地球に戻ってくることに使われると想定されていた。したがって月には着陸のためのギア付きの足がついている大きなロケットのステージで着陸しなければならないとされ、結果として4万5千キログラムを超えるほどのとても巨大な宇宙船を月に送らなくてはならなかった。
もしこれが1基の打ち上げロケットにおける直接上昇によってなされたならば、そのロケットはノヴァロケットクラスまで極端に大きくなる必要がある。これの代案として、2つもしくはそれより大きいサターンロケットクラスのロケットがそれぞれ宇宙船の一部を打ち上げ、月に向かう前に地球の軌道で集合する地球軌道ランデブーがあった。これは別個に地球離脱ステージを打ち上げなければならない可能性、または軌道上で燃料の入っていないロケットのステージに燃料を再注入する必要があった。
トム・ドランは、代案として月軌道ランデブーを提案していたが、これはスペース・タスク・グループのジム・チェンバレンとオーウェン・メイナードが、1960年代初頭においてアポロ計画として実現可能であると考え、研究していたものであった。この方式では1つのサターンVがアポロ司令・機械船をそれよりも小さいアポロ月着陸船とともに発射できた。一体となった宇宙船が月軌道に到達したとき、3人の宇宙飛行士のうち2人は月着陸船に乗り込み、ドッキングを解除して月の表面に降りる。その間残りの1人は、司令・機械船にとどまる。それから月着陸船の上昇するステージを使って月軌道上の司令・機械船に再び接続し、月着陸船を捨て、司令・機械船によって地球に戻ってくる。この方法はラングレー研究所の技術者であり、月軌道ランデブーを発展させるためのチームを率いていたジョン・フーボルトが売り込んだため、NASAの副長官であるロバート・シーマンズが関心をもっていた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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