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organic chemistry =========================== ・ 有 : [う, ゆう] 1. (n,vs) possession ・ 有機 : [ゆうき] 【名詞】 1. organic ・ 機 : [き, はた] (n) loom ・ 機化 : [きか] 【名詞】 1. mechanization 2. mechanisation ・ 化 : [か] (suf) action of making something ・ 学 : [がく] 【名詞】 1. learning 2. scholarship 3. erudition 4. knowledge
有機化学(ゆうきかがく、英語:organic chemistry)は、有機化合物の製法、構造、用途、性質についての研究をする化学の部門である〔『岩波 理化学辞典』岩波書店〕。 構造有機化学、反応有機化学(有機反応論)、合成有機化学、生物有機化学などの分野がある。 炭素化合物の多くは有機化合物であるが、。また、生体を構成するタンパク質や核酸、糖、脂質といった化合物はすべて炭素化合物である〔存在比からすれば、寧ろ無機化合物が多い。〕。これは、炭素が −C−C−, −C−O−, −C−N− といった連鎖を任意の数だけ繰り返して共有結合できる唯一の元素だからである。ケイ素はいくぶん似た性質を持つが、炭素に比べると Si−Si 結合やSi=Si結合等の安定度が低いために炭素ほどの多様性をもたない。 == 歴史 == 有機化学が誕生する以前から人類は様々な有機物を利用していた。食料については言うに及ばず、麝香や樟脳等の香料、石鹸やアルコール等がその好例である。石鹸は油脂を植物灰中の金属塩と反応させて作られていた。従って有機化学の始まりを定義するのは異論のあるところである。 初期の有機化学は有機物が持つ性質を分析することであったと考えられる。何故ならば有機物は人工的には合成することができず、(生気論)。二酸化炭素などは炭や木を燃やせば作ることができるため、生命力に依らない無機物であるとされた。つまるところ、人によって作ることができず、生物によってのみ作ることができる物質が有機物であると考えられていたのである。 化学における生気論は1828年にドイツのフリードリヒ・ヴェーラーによって打ち破られた。彼は、シアン酸アンモニウムの加熱によって有機物である尿素が得られることを示したのである。これ以降も様々な有機物が合成されるに至り生気論は崩壊した。これによって有機物の定義は変化した。 その後、様々な有機化合物の性質が調べられ数々の反応が発見された。その中で特筆すべきものとして芳香族化合物の発見があげられる。最初に見つかった芳香族化合物はベンゼンである。ベンゼンの構造はフリードリヒ・ケクレによって示された〔ただし、「ケクレがベンゼンの構造を示した」というエピソードについては異論も唱えられている。本件の詳細はケクレの項目を参照のこと。ベンゼンの構造として別にプリズマンやデュワーベンゼンが提唱されたが、結局却下された。〕が、二重結合を有する物質の割に反応性が低いことや、置換誘導体の種類が少ないなど奇妙な性質を持っていることが分かった。この奇妙な性質の原因が解明されるのは量子力学が導入されてからである。 さらに時代が下って1934年、ウォーレス・カロザースによって最初の合成高分子であるナイロンが作り出された。やがて有機化学の発展と共にゴムや接着剤、樹脂などが合成されるようになり、靴下から宇宙船まで様々な分野に応用されている。 有機化学は元来生物を構成する物質を扱う学問であり、生化学とごく密接に関連している。有機化学における手法は、生化学における化学反応の理解や、生体物質の解析などに応用される。現在では、有機化学は生化学や高分子化学の基礎として位置づけられている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「有機化学」の詳細全文を読む
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