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朝鮮人民軍の階級(ちょうせんじんみんぐんのかいきゅう)は朝鮮民主主義人民共和国の軍事組織において、その構成員の上下関係を明確にするために定められた序列である。 朝鮮人民軍では諸外国軍の階級にあたるものを、階級のない国家であると言う建前から「軍事称号」と呼んでいる。その体系はソビエト連邦軍・中国人民解放軍のそれに似ており、士兵(下士官兵に相当)の軍事称号が簡素である一方、軍官(士官に相当)の軍事称号は細分化が進んでいる。これを共産主義諸国の軍隊に特徴的であるとする見方もある。 階級章もソ連・ロシアのものを模している。創設時からソ連軍の肩章に酷似した肩章のみで階級を示していたが、1960年代から戦闘服は襟章、礼装および常勤装は肩章式と分かれ現在へと至る。詳細は軍服 (朝鮮半島)の項目を参照。 == 現在の階級 == 全体的な制度自体は朝鮮人民軍創設前の人民集団軍時代に制定された階級制度が長らく運用され続けていたが、1998年ごろに下士官兵の階級構成が変更された。下士官には将校待遇制度と思われる「長期服務士官」の制度が導入された。制度の詳細は不明であるが、長期服務士官の階級章は通常の下士官の物と異なり、軍服も将校軍装が適用される。 朝鮮人民軍の階級の特徴としては元帥級の階級が細分化されていることがあげられる。元帥級の階級章には共通の意匠として北朝鮮の国章と巨大な星が採用されている。なお、大元帥から人民軍元帥までの階級章が酷似しているが、星の背後にデザインされた北朝鮮の国花であるモクレンの葉の数に相違がある。 * 大元帥 :北朝鮮の初代最高指導者である金日成は、晩年の1992年4月に朝鮮民主主義人民共和国大元帥の称号を授与された。金日成の長男の第2代最高指導者である金正日は死後の2012年2月15日に朝鮮民主主義人民共和国大元帥の称号を追贈された。現在、存命の大元帥はいない。 * 共和国元帥 :金日成は、1953年2月7日から1992年4月まで、金正日は1992年4月20日から2012年2月14日まで共和国元帥の軍事称号を保持していた。金正恩は2012年7月17日から共和国元帥であり、現在、存命する唯一の共和国元帥である。 * 人民軍元帥 :授与されたのは呉振宇、崔光、李乙雪のみ。呉振宇については共和国次帥であったとの説もある。現在、存命の人民軍元帥はいない。 * 次帥 :朝鮮人民軍の最高位人物たちに贈られる北朝鮮独自の階級。2012年7月19日の時点で、崔竜海、玄哲海、李夏一、金永春、金正覚、チョン・ジェソン、李勇武、金鎰チョル、玄永哲の9名が存命の次帥であった〔28歳の最高司令官・金正恩、次帥を飛び越え元帥に(1) 中央日報 2012年7月19日〕。玄永哲はその後、次帥から降格されていることが確認され、2014年4月には黄炳瑞が次帥に昇進したことが確認されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「朝鮮人民軍の階級」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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