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朝鮮人民軍保衛司令部(보위사령부)は、朝鮮人民軍の防諜機関。略称として、保衛司(보위사)ともいう。 共産圏では、政治将校が軍内部の監視任務を担当しているが、北朝鮮では、これと別途に保衛司令部を設置している。総政治局を始めとする軍内政治部署と保衛司令部の任務を比較すれば、政治部署が主として宣伝、扇動に重点を置き、日常的な党性、忠誠心評価に力を注ぐのに対して、保衛司令部は、盗聴等、より秘密監視に重点を置いている。また、政治部署が実際の捜査、逮捕に関連した任務は処理しないのに対して、保衛司令部は、捜査、逮捕等の役割も遂行している。 一般社会は国家安全保衛部、軍内部は保衛司令部が各々担当する体制であり、国家安全保衛部とは分離した別途の指揮体制を維持している。保衛司は、金正日が軍部隊を訪問するとき、警護も担当する。軍官(将校)と将領(将軍)が使用する電話を盗聴し、彼らに関する住民登録業務も担当する(軍官と将領の子女が大学や職場に入るとき、必要な住民登録文件を発給すること)。軍人と軍人家族の住民登録は、人民保安省ではなく、保衛司で管轄している。中・露国境地域と休戦線と隣接した前方地域では、軍人と民間人の移動状況を点検し、軍服務忌避者を索出することもする。 保衛司令部は、人民武力部直属局の形態で設置されており、軍保衛司令官は、総政治局長、総参謀長、偵察総局長、後方総局長等と類似した地位を持っている。過去、政治安全局、隊列政治安全保衛局、政治安全隊列保衛局等の名前で呼ばれたようで、1996年に正式に保衛司令部に拡大された。平壌市大城区域龍北洞にある保衛司令部指揮部は、平壌外国語学院と塀を隔てて接している。その外、平壌市内に独立庁舎が分室格として数ヶ所開設されている。 == 歴史 == 保衛司の起源は、1948年に朝鮮人民軍が創設されるときに防諜組織として創設された安全機関である。安全機関は、朝鮮戦争時、人民軍内の間諜と反党・反革命分子の索出を行った。1960年代末、金昌鳳粛清時の活躍により、安全機関は、政治安全局として独立した。1970年、政治安全局は、保衛局に名称を変え、1996年、保衛司令部に昇格した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「朝鮮人民軍保衛司令部」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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