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朝鮮労働党組織指導部は、朝鮮民主主義人民共和国の支配政党である朝鮮労働党の中央委員会書記局に属する機関。初代最高指導者の金日成体制時には実弟の金英柱や実子の金正日が組織指導部長を務めた。第2代最高指導者の金正日体制時に部長席が空席となり、金正日自身が事実上の部長職を兼務し、金正日直属の第一副部長が北朝鮮の権力層に属する人物たちの思想検閲や人事査定や粛清権を掌り、国家安全保衛部を手足のように使ったことから、北朝鮮の真の権力中枢機関と呼ばれるまでになった〔拷問、犬刑、密告、政治収容所 恐怖支配強まる金正恩の北朝鮮3 産経ニュース 2013年12月23日〕〔張氏処刑を主導 党組織指導部 強力な権限1 産経ニュース 2013年12月28日〕。 張成沢や李済剛が、金正日体制時に絶大な権力を揮ってきた組織指導部第一副部長の例として挙げられる。金正恩体制下の2013年12月末時点での第一副部長の権力序列は、統括第一副部長の金慶玉、検閲担当の超延俊、軍担当の黄炳瑞(ファン・ビョンソ)の順であるとされていたが〔、2014年4月に黄炳瑞が次帥に昇進し、翌5月に組織指導部を離れ朝鮮人民軍総政治局長に就任したことが確認されている。 2015年10月に行われた朝鮮労働党創建70周年慶祝中央報告大会で確認された北朝鮮の人物序列によると、党組織指導部出身の黄炳瑞は金正恩、金永南に次ぐ党内序列第3位、超延俊は党組織指導部の人物としては最高位の党内序列第18位となっている〔北朝鮮「党創建70周年」(下)「粛清疲れ」?人事は「安定性」を志向か Foresight 2015年10月23日〕。 組織指導部が党行政部長に転籍していた張成沢の処刑を主導したと報道されている〔。また、金正恩体制においては、正恩は父の金正日ほどには権力を掌握できておらず、朝鮮労働党組織指導部が権力の中心にあるとされる。 組織指導部の直属の部隊として蒼光保衛部と蒼光保安部があり、党の課長以上の幹部と対南工作部署の要員を監視しているとされる〔「特別委」は目くらまし 犯罪者が自分の犯罪を再調査する愚行 産経ニュース 2014年7月5日〕。2016年2月、この蒼光保安部により、反党・反革命分子として朝鮮人民軍総参謀長だった李永吉が党中央委と軍委員会の連合拡大会議の最中に逮捕・連行されたとされている〔処刑説の北朝鮮総参謀長「会議場から連行」、生々しい逮捕時の様子 Daily NK 2016年2月12日〕。 == 組織 == * 幹部課 :担当により、1課、2課(中央)、3課(地方)、4課(軍)、5課(護衛司令部)、6課(国家安全保衛部)、7課(人民保安部)8課(司法府)、9課(内閣)、11課(対南工作部署)などに分かれており、党、軍、国家にわたるあらゆる北朝鮮の機関の上位権力層の人事を掌る。例えば、朝鮮人民軍総政治局長も組織指導部の検証と同意を得て任命される〔。 * 生活指導課 :北朝鮮では全党員と勤労者が毎週「生活総和」(自己批判)を行うが、生活指導課がこの生活総和を掌っている。中でも生活指導13課(軍担当)の権限は絶大であり、朝鮮人民軍総参謀長であろうとも、生活指導課の指導の下で生活総和を行わなければならない〔。 * 検閲課 :どのような高位権力者であっても検閲や粛清できる権限を掌る。中でも検閲4課は北朝鮮の高級幹部だけを専門的に管理・監視することから、北朝鮮の権力高位人物の粛清には必ず関わっているとされる〔。 * 通知課 :あらゆる政策を承認・批准する権限を掌る。最高指導者の直属の組織指導部がこの権限を掌る事により、最高指導者の唯一指導体制が確立されている〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「朝鮮労働党組織指導部」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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