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【名詞】 1. doorman 2. gatekeeper =========================== ・ 木 : [き] 【名詞】 1. tree 2. wood 3. timber ・ 木戸 : [きど] 【名詞】 1. wicket gate 2. wooden door ・ 木戸番 : [きどばん] 【名詞】 1. doorman 2. gatekeeper ・ 戸 : [と] 【名詞】 1. door (Japanese-style) ・ 番 : [ばん] 【名詞】 1. (1) watch 2. guard 3. lookout 4. (2) bout, match (sumo) 5. (3) (one's) turn
木戸番(きどばん)は、江戸時代に江戸・京都・大坂をはじめとする城下町で町ごとに作られた木戸の番人である。 == 概要 == 江戸の町々には木戸が設けられており、夜は閉じられることになっていた〔江戸の各町は通りをはさんで両側が同じ町とされ、木戸は町の両端に設置された。〕。その木戸にはそれぞれ「番太郎」または「番太」と呼ばれる木戸番が2人いた。彼らは大抵が老人で、番小屋に居住していた。 木戸番は夜の四ツ時(午後10時頃)に木戸を閉めた。これは、盗賊や不審者の通行・逃走を防ぐためで、夜四ツ時以降、用事のある者は木戸番に改められた上で、木戸の左右にある潜り戸から通る決まりとなっていた。また、その際には必ず拍子木を打ち、その音が次の木戸番への「通行人がいる」という通達となった。これを「送り拍子木」と呼んだ。拍子木は通行する人数分だけ打ち鳴らし、拍子木の音が聞こえたにも関わらず人が来ないような時は、人を出して町内を改めることになっていた。ただし、医師や産婆など、人の命に関わる急用のある者はそのまま通過できた。 盗賊や狼藉者が現れ、そのための捕物、取鎮め等の場合は、時刻に関わらず木戸を閉め、人の往来を止めた。また、物騒な時は大木戸を閉じ、小木戸を開いて用心をした。火の見櫓(梯子櫓)は木戸の側にあるため、火事があった時には半鐘を打つ役割もあり、夜毎に拍子木を打って夜警もした。それで、木戸番屋を「火の番屋」とも呼んだ。また火事の際には木戸番の妻が炊き出しをし、番太がそれをかついで火事場へと走り、将軍のお成りがあって警戒する時は、木戸番が金棒を引いて町中に触れ歩いたという。 番屋は梁間6尺、桁行9尺、軒高1丈とし、棟高はこれに相応する高さと定められた。番人は住み込みで、妻子の無い者という決まりだったが、江戸時代も後期になると、番屋を拡げて妻子を住まわせたり、番人の職が株化されて売買されたりした。そのため、町奉行所でも取り締まったが、なかなか改まらなかったという。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「木戸番」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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