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木更津キャッツアイ : ミニ英和和英辞書
木更津キャッツアイ[きさらづきゃっつあい]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [き]
 【名詞】 1. tree 2. wood 3. timber 

木更津キャッツアイ : ウィキペディア日本語版
木更津キャッツアイ[きさらづきゃっつあい]

木更津キャッツアイ』(きさらづキャッツアイ)は、TBS系列金曜ドラマ枠(毎週金曜日22:00 - 22:54、JST)で2002年1月18日から3月15日まで放送された日本のテレビドラマ。脚本は宮藤官九郎。主演はV6岡田准一
千葉県木更津市に架空の草野球チーム、木更津キャッツがある。時にやや非合法な活動をするが、そのときには木更津キャッツアイと名乗る。
後に映画化された。映画については別項で詳述。

== 概要 ==
; ドラマ
: 本作は実験的なドラマである。1話を野球のゲームになぞらえて表と裏の二部に分け本編ストーリーの裏で何があったかを巻き戻して説明したり、哀川翔氣志團などを実名の役で登場させたり、30pプログレッシブカメラを使用したりする(当時通常のテレビドラマでは60iインターレースカメラが使用されていたが、30pプログレッシブカメラによって映画に近い質感になった)など、さまざまな工夫を凝らした。放送終了後、テレビドラマとしては異例のDVD販売数50万セット超を記録し、これが後に映画化に繋がった。
: 実際に千葉県木更津市で撮影したため、ドラマファンがここを訪れるようになり、木更津市は小さな観光地となっている。放送中からカルト人気は高かったものの、視聴率的には芳しくなかった(全放送回の平均視聴率は10.1%。むしろ深夜の再放送の方が視聴率が良かった)。しかし、独創的な世界観や表現が放送終了後に受けており、今も根強いファンが多い。
; 背景
:1997年東京湾アクアラインが開通し、都内まで1時間30分程度を要していた木更津市は、川崎市と数十分で結ばれることになった。しかしながら、普通車で通常3000円(開通時は4000円)という高額通行料が妨げとなり、首都圏のベッドタウンとなるという行政の思惑ははずれ、他方、休日の買い物客は京浜地区に流出し、木更津駅前の商店街の衰退を招くという皮肉な結果となった(ストロー効果)。
: ドラマには、評論家・大塚英志が「木更津現象」とも呼ぶ、大都会周縁部の“田舎”で暮らす、あるいは暮らすしかない若者たちの鬱屈した思い、やるせない気分が込められている。
: ドラマの登場人物でいえば、主役・ぶっさんは21歳に至るまで木更津を一歩も出たことがなく、モー子は第4話にして初めて渋谷を訪れている。一方で、アニの弟・純、リトル山田ら素質ある野球部の後輩はプロ野球の門戸をたたくことで“陸の孤島”木更津を抜け出ていく。また、キャッツアイ・メンバーで唯一の大学生・バンビは都内の大学に通っている(後に地元エリートとして木更津市役所に就職する)。
: このように、学業やスポーツの才ある者は次々と都内へ流出していく中で、停滞・衰退する木更津に取り残された、時にヤンキーとも呼ばれる凡庸な若者たちの劣等感と地元愛、都会へのひそかなあこがれと反発、数少ない風俗店や周囲の異性は幼なじみや顔見知り、誰かの元恋人ばかりという限定状況ゆえに発散しきれない性欲、義侠心と背徳心がちりばめられた、無意味な方言交じりの会話がドラマの魅力となっている。
: 登場人物たちの泥臭い人物像、会話、エピソードを、都会の視聴者は未知の“おかしみ”と取り、大都会周縁部および地方の視聴者は既知の親近感あるいは一種自虐的な懐旧感を覚えたのが、ドラマヒットの一因と思われる。この種のヒット図式は、ドラマに先行する氣志團と似ており、“大いなる田舎”宮城出身の脚本家・宮藤官九郎の面目躍如たる秀作となっている。
; その他エピソード
* 2006年11月23日に、木更津市より木更津キャッツアイに市民栄誉賞が贈られた。
* 本作の元ネタは脚本の宮藤官九郎が1995年に劇団大人計画にて作・演出をした舞台『熊沢パンキース』である。この芝居は2003年にキャッツ人気を受けて『熊沢パンキース03』として再演もされている。
* 当初、ドラマのタイトル候補には、木更津以外に「西船橋キャッツアイ」や「春日部キャッツアイ」というのもあった。物語の舞台についても、猫田役の阿部サダヲの出身地である松戸市を舞台にする案があった。
* キャッツのメンバーは、『池袋ウエストゲートパーク』の「スープの回」に、ワンシーンのみ登場している。
* 続編について宮藤官九郎は「木更津キャッツアイ ワールドシリーズ」の文庫本でプロデューサーの磯山晶との対談インタビューで「磯山さんがやるって言わないかぎり…」と言っている。
* 第4話等で披露された、木更津名物の踊り「やっさいもっさい」が、このドラマを機に有名となった。現在でも、毎年8月14日に行われるやっさいもっさい踊りには、全国から集まったファンによる「木更津キャッツアイ連」が結成されている。
* 木更津市内にある「中の島大橋」(別名:赤い橋)が、ドラマ内で「恋人同士がおんぶをして渡ると結ばれる」という「赤い橋の伝説」(元々はドラマ内でモー子がでっちあげたもの)で有名になり、中の島大橋を訪れるカップルが増えた。これらのことが理由となり、2010年NPO法人「地域活性化支援センター」により、中の島大橋が「恋人の聖地」として千葉県内では3番目の聖地に認定された(他の2つは鋸山をはじめとする富津市金谷周辺、京成バラ園八千代市))。
; 映画化
: 2003年には『木更津キャッツアイ 日本シリーズ』として、映画化された。11月1日から渋谷シネマライズ、木更津東映のみ先行公開、11月15日から池袋シネマサンシャイン他全国順次公開され、動員120万人興行収入15億円の大ヒットを記録。先行上映した渋谷シネマライズの劇場前売り10,111枚、劇場初日・2日目動員(2館 6,262人)&日計(2館 8,285,600円)の記録は未だに破られていない。
: 2006年10月28日に映画版第2弾(完結篇)として『木更津キャッツアイ ワールドシリーズ』が公開され、物語は完結を迎えた。さらに、同年10月25日には"木更津キャッツアイfeat.MCU"として、CD『シーサイドばいばい』をリリース。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「木更津キャッツアイ」の詳細全文を読む




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