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木簡(もっかん)とは、古代の東アジアで墨で文字を書くために使われた、短冊状の細長い木の板である。紙の普及により廃れたが、荷札には長く用いられた。 == 概要 == 木の板に文字を書くことは、文字の存在する文化圏では古くからごく一般に行われていた。後代にも文字を書いた木というだけなら、落書きした木片や呪いの札など多種多様なものがみられる。歴史学・考古学の見地からは、それらすべてが過去の生活の様子を伝える貴重な資料であり、広い意味での木簡として研究対象になる〔鬼頭清明『木簡』8-9頁。和田萃「木簡は語る」12-13頁。〕。この意味での木簡は、研究上の概念であり、その時代の人々が字が書かれた様々な木を木簡として一まとめに考えていたわけではない。 その中で、中国、朝鮮、日本では一行または数行の文を書いた細長い板が多数出土しており、これこそが典型的な、狭義の木簡である。これらは当時も木簡と呼ばれていたが、用途や状況に応じて様々に呼ばれた。漢代まで木簡と竹簡には冊書を作る用途があり、一行しか書けない細長い規格で作られた。後に長い文書が紙で作られるようになり、木簡の形に対する制約がなくなっても、細長い形は変わらなかった。 木簡の特徴の一つは、削って書き直したり再利用したりすることができるという点である。そのため当時の文具には筆、墨、硯に加えて小刀が含まれていた。削り屑に習字した例もあり、上述の広義の木簡に含まれる。 殷(商)代の甲骨文字に、「聿」・「册」も存在することから筆・木簡による文字記録はすでに行われていたと推定される〔阿辻哲次、漢字の歴史、1989。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「木簡」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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