|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 木 : [き] 【名詞】 1. tree 2. wood 3. timber
木谷 明(きたに あきら、1937年12月15日 - )は、神奈川県平塚市出身の法学者、弁護士。元裁判官。元法政大学法科大学院教授。元東京高等裁判所判事、最高裁判所調査官。 == 経歴 == 棋士の木谷實の次男として生まれる。妹に毎日放送元アナウンサーでフリーアナウンサーの吉田智子がいる。 東京大学法学部在学中に司法試験合格し、1961年3月卒業。同年4月、司法研修所入所。司法研修終了後、1963年に判事補任官(東京地方裁判所)。その後浦和地方裁判所判事部総括や最高裁判所調査官などを歴任した後、東京高裁部総括判事となる。 2000年5月に退官、同年6月、公証人(霞ヶ関公証役場)となる。2004年4月より、法政大学法科大学院教授(2012年、定年退職)。2008年瑞宝重光章受章。2012年より弁護士。 刑事裁判の有罪判決が99.9%以上を占めると言われる日本の裁判所にあって珍しく人権派の裁判官として知られ、現役中に約30件の無罪判決を確定させた実績を持つ。彼は、日本の裁判官のほとんどが検察の言いなりに動いて有罪判決ばかりを出し、大量の冤罪判決を生み出し続けている現状について、「私はかなり多くの無罪判決を出しましたが、1件だけしか控訴されませんでした。でも、無罪判決にはたいてい検察官が控訴します。控訴されると無罪判決が破棄されることが多いのも事実です。控訴されない無罪判決を書くには技術が要ります。いろいろな事件で苦労してはじめて一人前の裁判官になると思うのですが、無罪判決を書く苦労をしていない裁判官が多いのは残念なことです。その結果、検察に物申すような裁判官が私の現役時代と比べて減ってしまいました。皆さん天下の大秀才なのでしょうが、腹の据わった裁判官はどこにいってしまったのでしょうね。この国の刑事司法の先行きが本当に心配です」と苦言を呈している〔『週刊現代』2013年6月1日号記事。〕。 1997年に発生した東電OL殺人事件において、一審で無罪となったネパール国籍の被告人に対し、検察側は東京高裁に対し、逃亡の恐れがあるとして勾留請求をしたが、被告人の弁護団は「無罪判決を受けた被告の勾留は不当なもの」と反対。それらを受けた木谷明裁判長は、検察側の主張を退け、職権発動をしない旨を決定する。この決定の後、2000年5月に東京高裁を依願退官。その後、検察側は東京高裁に複数回に渡る度重なる再請求を繰り返した結果、最終的には3(4?)回目の勾留請求にて認められたものの、木谷裁判長による1回目の高裁決定は、刑事法学界からも高い評価を受ける。 また、著書の『刑事裁判の心―事実認定適正化の方策』は、周防正行が映画作りの参考本にしたという〔周防正行『それでもボクはやってない』(幻冬舎 、2007年) ISBN 9784344012738〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「木谷明」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|