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『空の境界 未来福音』（からのきょうかい みらいふくいん）は、奈須きのこ及び武内崇による日本の伝奇小説・漫画。『空の境界』のサイドストーリーや後日談が収録されている。サブタイトルは「the Garden of sinners/recalled out summer」。 キャッチコピーは「私の世界は二つある。どちらがどちらの影であるかなんて、正直確かめることさえ忘れてしまった」〔公式サイト 〕。 == 概要 == 2008年8月16日、奈須と武内が数年振りに同人サークル「竹箒」としてコミックマーケット74に参加した際に発売された〔TYPE-MOON・竹箒がサークル参加でコミケ2日目は大混乱!? 〕。奈須の小説『未来福音』2本と武内の漫画『1998年』3本の、計5つの物語から構成される。また、「空の境界 ギャラリー」として、『空の境界』の講談社ノベルス版及び講談社文庫版の表紙5枚と『劇場版 空の境界』のポスター3枚の、計8枚のイラストが収録されている。装幀はハードカバーを採用し〔、コミックマーケット74で販売されたものには「空の境界ロゴしおり」が付属〔空の境界 未来福音 the Garden of sinners/recalled out summer 〕。なお、同シリーズの公式漫画化は本作が初めて〔アンソロジーコミックの前例はある。また、約2年後の2010年9月15日、星海社のWEBサイト「最前線」にて、『空の境界』本編の公式漫画がウェブコミックとして連載開始。〕。 本作収録の『未来福音・序 Möbius link』は『空の境界』シリーズの中で最も未来を描いた作品である。また、『未来福音 Möbius ring』は『空の境界』のプロット構想段階では存在したが、実際には収録されなかったエピソードが原案とのこと〔〔空の境界 未来福音 「再入荷キタコレ！」 〕。 『空の境界』では両儀式、黒桐幹也、蒼崎橙子の3人を中心に〔『第五章』では臙条巴、『第六章』では黒桐鮮花も主要人物として登場した。〕、荒耶宗蓮及びその駒〔『第一章』の巫条霧絵、『第三章』の浅上藤乃、『第七章』の白純里緒の3人。〕と協力者〔『第五章』のコルネリウス・アルバ、『第六章』の玄霧皐月の2人。〕との闘いが描かれた。一方本作では、本作新登場のキャラクターや『空の境界』の脇役にもスポットが当てられ、群像劇の様相を呈している〔本作収録作品のうち、『1998年8月 01_feline -August, 1998-』と『1998年12月 03_say grace -December, 1998-』を除く3作品は、本作新登場のキャラクターと『空の境界』の脇役が主要人物としての役割を果たしている。〕。さらに、物語の黒幕であると同時に影の主人公（アンチヒーロー）〔『空の境界』限定愛蔵版付属の「空の境界用語集」には、「大タイトルである空の境界は、荒耶宗蓮という人物の物語でもある」と記述されている。〕である宗蓮自体が登場しない。 もともと原作者の奈須きのこは『空の境界』の続編を執筆することに消極的だった。しかし、ufotable制作の『劇場版 空の境界 第四章』を観た際にその出来栄えに感動し、その時の感謝の気持ちを込めて書かれた〔コンプティーク 2013年11月号〕。 同人誌版の店頭発売日は2008年9月15日〔サークル竹箒 「空の境界 未来福音」 販売開始 〕で、取扱店舗はアニメイト、ゲーマーズ、とらのあな、ホワイトキャンバス、まんだらけ、メッセサンオー、メロンブックス〔。また、2011年11月11日に星海社文庫より一般書籍として発売された。 発表当初のタイトルは『空の境界 the Garden of sinners/recalled out summer』であり、「未来福音」という単語は含まれていなかった〔〔C74『空の境界 the Garden of sinners/recalled out summer』 〕。この時点のキャッチコピーは「ひと夏の幻視。原点となる場所への回帰。未来と過去を繋ぐ空白（ボーナストラック）」〔〔。 また、コミックマーケット74で関係者に配布されたコピー本の『空の境界 未来雑音 the Garden of sinners/mobius noise』が、「竹箒」の公式サイトにおいてPDFデータ形式で配布された〔現在は配布停止。〕〔竹箒『空の境界 未来雑音』 〕。この『未来雑音』には、本作の後書き的な記述が含まれている〔。また、表紙には式、鮮花、藤乃の立姿が描かれている〔『未来雑音』表紙 〕。 2012年7月7日、アニメ映画『劇場版 空の境界』シリーズの続編として『未来福音』のアニメ化が告知された〔劇場版「空の境界」未来福音 公式サイト 最新情報 〕。公開日は2013年9月28日。同時上映として、武内崇による漫画版の映像化作品となる『未来福音 extra chorus』も公開された。興行収入は、1.7億円を記録した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア（Wikipedia）』 ■ウィキペディアで「空の境界 未来福音」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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