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(n) (gen) (gram) imperfective form =========================== ・ 未 : [ひつじ, み, いま(だ)] 【名詞】 1. not yet ・ 未然 : [みぜん] 【名詞】 1. before it happens 2. previously ・ 未然形 : [みぜんけい] (n) (gen) (gram) imperfective form ・ 形 : [けい, かたち, ぎょう] 1. (suf) shape 2. form 3. type
未然形(みぜんけい)とは、日本語の用言における活用形の一つ。日本語の動詞や形容詞などは語形変化を起こすが、活用形とは学校文法において語形変化後の語形を6つに分類したもので、そのうち四段動詞の語末がア段で構成されているものを基準に作られたのが未然形である。 == 定義 == 未然とは「まだそうではない」という意味であり、否定の「ず」や意志・推量を表す「む」によって作られる語形を意識した名称である〔芳賀矢一『中等教科明治文典』 (1904) に「第一活用形の『死な』は『死なば』と用ゐられて,未だ成立たぬことを仮にいふ形なれば未然形といふ」 (2・2) とあるように,「未然」の意味は元来「ば」という形式の前の未然形について認められた。「る~らる」「す~さす」の前の未然形や,「せざらまし」の中の未然形「せ」に,「未然」の意味はない。〕。江戸時代の国学では将然言ともいい、これは「そうしようとする」「そうなるだろう」の意味である。 「ず」や「む」をつけると四段動詞の語末はア段音に変化する。例えば、「書く」は「書か|ず」「書か|む」となる。これに基づき「ず」「む」が付いた際の他の動詞活用や形容詞・形容動詞・助動詞の語形を総称したものが未然形である。未然形が定まると、逆に付属語の方の分類にも使われるようになり、未然形に接続する助詞・助動詞として「る・らる」や「す・さす」「まし」…があるというように使われるようになった。 なお現代口語の文法もこれにもとづいて作られているが、意志・推量の「む」が「う」になったことや否定の「ず」が「ない」になったこととで語形が異なるものになっており、四段動詞は「書こう」のようにア段音+う→オ段長音に変化したので、五段動詞としてオ段音も含むことになり、形容詞・形容動詞では「おいしかろう」「静かだろう」のように「かろ」「だろ」となった。また形容詞・形容動詞に「ない」がつくと「おいしくない」「静かではない」のようになるのであるが、「ない」を補助形容詞として連用修飾の「く」や「で」としたので、形容詞・形容動詞において否定形は未然形から除外されることになった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「未然形」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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