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【名詞】 1. instinct =========================== ・ 本 : [ほん, もと] 1. (n,n-suf,n-t) (1) origin 2. basis 3. foundation ・ 本能 : [ほんのう] 【名詞】 1. instinct ・ 能 : [よく, のう] 1. (adv,n,vs) being skilled in 2. nicely 3. properly 4. well 5. skillfully 6. thoroughly
本能(ほんのう)とは、動物(人間を含む)が生まれつき持っていると想定されている、ある行動へと駆り立てる性質のことを指す。現在、この用語は専門的にはほとんど用いられなくなっているが、類似した概念として情動、進化した心理メカニズム、認知的適応、生得的モジュールなどの用語が用いられる。 本能の語が用いられなくなった理由のひとつは、これが説明的な概念としてはあまり役に立たなかったためである。特定の心理や行動を本能だと述べても、その行動の神経的・生理的・環境的原因(至近的原因:これらが伝統的な心理学の研究対象であった)について何かを説明していることにはならない。またアメリカの科学史家カール・デグラーによれば、1920年代から30年代にかけてアメリカの人類学と心理学の文献からこの語が急速に消えた。これは人種主義と結びついた優生学運動の人気の凋落と、行動主義や文化決定論のような空白の石版説の人気の高まりの時期と一致する〔Degler,C.N.'' In Search of Human Nature'' Oxford University Press 1991 pp187-214 ''Why Did Culture Triumph?'' 〕。第三に、この語は歴史的に様々な意味で用いられており混乱を招く。 近年、スティーヴン・ピンカーのような一部の研究者は、誤解を招く可能性を認めながらも、生物学的に親から受け継いだ性質というイメージが伝わりやすいことなどを理由に積極的に使用することがある == 定義 == メリアム=ウェブスター辞書では本能を次のように定義している。「判断を伴わず、環境の刺激によって引き起こされる個体の複雑な反応で、遺伝的で変更がきかない」。しかし本能という用語は歴史的に非常に多くの意味で用いられてきた。現在でもしばしば全く異なる意味で用いられる。従って本能という語が使われた場合、それがどのような意味で用いられているのかを確認する必要がある〔例えばスティーブン・ピンカーの著書『言語を生み出す本能』に関してマイケル・トマセロとピンカーの間で論争が起きたが、その一部は本能の定義が原因であった。〕。動物行動学者パトリック・ベイトソンは代表的な意味として次の九つをあげた〔Cognition and instinct by Professor Sir Patrick Bateson 〕。 #生まれたとき、あるいは発達の特定の段階で存在する性質。 #学習なしでも存在する性質。おそらくもっとも一般的な用法。 #遺伝的である性質。高い確率で世代を超えてみられる性質。 #進化の過程で形成された性質。 #役に立つようになる前にすでに発達している性質。 #種、性、年齢などを同じくするグループに共通する性質。 #動物の行動の一部。例えば狩猟、体を綺麗にするなど。 #専門化された神経構造を持つ性質。現代神経科学、認知科学ではこの意味で用いられる。例えば顔認識、感情、表情などを司るモジュール。 #発生的に強靱で、経験からの影響を受けない性質。発生生物学で用いられる。 精神分析では本能を性や攻撃行動に関連する情動として説明する。エロスやデストルドーと呼ばれることもある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「本能」の詳細全文を読む
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