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朴 時憲（パク・シホン、、 1965年12月16日 - ）は慶尚南道咸安郡出身の大韓民国の元ボクシング選手。 1988年ソウルオリンピックのボクシング競技（ライトミドル級）で金メダルを獲得したが、不可解な判定と韓国が審判を買収していた事実によって、後に大きな問題となった（ソウルオリンピック#ボクシング問題を参照）。 == アマチュアでの実績 == 朴は1985年にワールドカップで金メダルを獲得したのが、国際大会における初めての優勝であった。1985年のヨーロッパチャンピオン、マイケル・ティム（東ドイツ）と1984年のアメリカチャンピオンケビン・ブライアントを破っている。 1988年のソウルオリンピックでは、当時世界最強と謳われたロイ・ジョーンズ・ジュニア（アメリカ）に対して、不正な方法で勝利を収めて大問題になった。ジョーンズは朴に対し、2度ダウンを奪い、有効打も86-32と圧倒していた〔ニューヨーク・タイムズ・1997年9月26日の記事 〕にも関わらず、3-2の判定で朴が勝ったのである。ジョーンズは後に、朴自身から謝罪を受けたと証言している〔。5人の審判のうち、モロッコ、ウガンダ、ウルグアイの審判は韓国選手有利の判定を行ったが、モロッコの審判はこの時の判定についてアメリカ選手が勝つのは確実と思ったため自分が韓国選手に有利な判定をしても4-1でアメリカ選手が勝つだろうと思い開催国に配慮した判定をしたと語った。なおこの時の審判5人はつたない判定を理由に、その後2年間の資格停止処分を受けた〔が、韓国寄りの判定を行ったウガンダ、ウルグアイの審判は最終的にボクシング界から永久追放処分となった〔。 この事件は、1984年のロサンゼルスオリンピックでのボクシング競技で起こった出来事に対する仕返しであると言われている。その時は、韓国の選手はアメリカによる数多くの金メダルを獲得する工作（これは後にソルトレイクシティオリンピックで顕著に見られた）に苦しめられていた（特にライトウェルター級の優勝候補だった金東吉は、準々決勝でアメリカのジェリー・ペイジに対し、終始優位に立っていながら判定負けを喫していた）。この試合を引き合いに出していたのも一つの点である〔Olympic Triumph! 〕。 朴の3回戦の相手・ヴィンセント・ナーディエロ（イタリア）戦でも、ナーディエロは最初の2ラウンドは簡単に勝利したが、3ラウンド目で「大量にウェイトを置いた配点」により、朴が勝利を収める結果となった。ナーディエロは判定に対してその場で猛然と抗議し、リングから引きずり出さねばならない有様だった。 ジョーンズ - 朴戦のみならず、同時に行われたアメリカのマイケル・カルバハル戦においても不可解な判定があった（カルバハルが敗退した）ため、国際オリンピック委員会はオリンピックボクシング競技において、新たな採点システムを導入するようにした〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア（Wikipedia）』 ■ウィキペディアで「朴時憲」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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