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朴琦緖(パク・キソ、1950年 - )は、韓国の犯罪者である。過去に金九を暗殺したという理由で元軍人の安斗煕を撲殺した。熱烈な金九信奉者で、市民運動家として白凡〔金九の号〕記念事業会関連活動をしている。 == 略歴 == 富川市の市内バス運転手。 1996年10月23日、1949年に起きた金九暗殺事件の実行犯であった安斗煕を、正義棒〔油性ペンで「正義」「安重根義士」のハングル文字を書いた自作の白木の棒。40cmぐらいの大きさ。〕で死ぬまで殴り続けて殺害した。安の夫人は隣の部屋で縛られていたが、無事だった。安斗煕は当時79歳の老齢で、43年前に公職から退いて偽名を用いて暮らしていたが、度重なる迫害を経て、すでにその偽名を使うのもやめていたため、安の所在は周知の事実だった。朴はカトリック教徒で、殺害後は我に返るとまず神父に告解し、その神父に連れられて警察に出頭した。 朴は殺害した動機を、同じく安斗煕の処罰に不満を持っていた作家の權重熙の著書『歴史の審判には時効がない』を読んで感化されたことを挙げ、孔子の論語の一節を引用して殺人を弁明した。また事件前に神父〔出頭した際に同行した神父とは別の人物で、朴が普段通っていた教会の人。〕に「安斗煕を自分の手で殺したい」と告白したが、「それが実現したら歴史的なことだ」と言われて勇気づけられたと、後に語っている。 裁判では、殺人罪で有罪になるが、1審で懲役7年の求刑で5年の宣告、2審では懲役5年の求刑に3年の宣告で確定した。わずか懲役3年の刑を受けただけだったが、1998年、金大中政権が発足すると三・一運動の記念日に大統領から特別赦免を受けて残りの刑期が消滅。殺人犯であるにも関わらず、1年6ヶ月の服役で釈放された。しかし服役した期間は安斗煕よりも長い。 2004年10月、親日著作裁判に出廷した金完燮を暴行して負傷させているが、この時は逮捕すらされなかった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「朴キ緒」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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