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杉本 信行(すぎもと のぶゆき、1949年 - 2006年8月3日)は日本の外交官。上海総領事として上海総領事館員自殺事件の対応にあたり、その後病死した。山本七平賞特別賞受賞。 == 人物 == 京都府京都市生まれ。1973年に京都大学法学部を卒業し外務省入省。中国語研修を受けたチャイナ・スクール。入省試験では、第一希望に英語、第二希望にフランス語、第三希望に中国語を出した。当時中国は文化大革命中だったため、上司の小倉和夫首席事務官に、せめて香港で研修を受けたいと申し出たが聞き入れられなかった。1974年中国北京市の北京言語学院(現北京語言大学)で研修を開始したものの、教育内容が悪いため再び香港に希望を出したが、聞き入れられず、瀋陽市の遼寧大学に転学〔杉本信行『大地の咆哮:元上海総領事が見た中国』PHP研究所 (2006/6/22)pp26-54〕。 1977年7月外務大臣官房付。同年9月ダッカ日航機ハイジャック事件が起き、日本国政府専用機でダッカに入ったところ、軍事クーデターに遭遇〔杉本信行『大地の咆哮:元上海総領事が見た中国』PHP研究所 (2006/6/22)pp54-55〕。 1978年1月、外務省アジア局中国課に配属され、日本国と中華人民共和国との間の平和友好条約と尖閣諸島問題を担当。8月の署名式にも同席した〔杉本信行『大地の咆哮:元上海総領事が見た中国』PHP研究所 (2006/6/22)pp56〕。1979年国際協力機構を統括する、外務省経済協力局技術協力第一課に異動。中国への円借款などを行った。 1987年2月から対共産圏輸出統制委員会日本政府代表として在フランス日本大使館一等書記官に就任。1989年に帰国、外務省経済局国際経済第一課経済安全保障室長として、引き続き対共産圏輸出統制委員会や安全保障貿易管理を担当。1991年外務省経済協力局国際機構課長に就任。経済協力開発機構開発援助委員会に参加し、対中ODAなどに関わる。 1998年から3年間、二度目の北京赴任となり宮本雄二とともに在中華人民共和国日本大使館経済担当公使を務めた。 2001年上海総領事に就任。上海総領事館員自殺事件の対応にあたり、のちに著書『大地の咆哮』を記し、山本七平賞特別賞を受賞。 しかし肺癌のため帰任し2005年財団法人日本国際問題研究所主任研究員に就任。翌2006年死去。享年57。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「杉本信行」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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