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『杉村三郎シリーズ』(すぎむらさぶろうシリーズ)は、宮部みゆきの推理小説のシリーズ。 == 概要 == 日本屈指の大グループ企業・今多コンツェルン会長の娘婿となり、同コンツェルングループ広報室に所属する杉村三郎を主人公としたシリーズで、その彼が素人探偵然としたスタンスで図らずも関わることになった事件の全容を掴んでいく様を描く。 三郎の立ち位置は探偵役と同時に、事件全体を見届ける傍観者としての役割が強く、三郎の眼を通じて事件の裏に潜む悪意が顕れていくのが特徴である。また著者自身がシリーズを『昭和名曲歌謡シリーズ』と呼称しているように、「車屋さん」(歌:美空ひばり)や「丘を越えて」(歌:藤山一郎)や「テネシーワルツ」(歌:江利チエミ)と1作品毎に昭和の楽曲やその歌詞が用いられており、劇中のテーマとなったり、人物描写の要素として用いられている〔『宮部みゆき全小説ガイドブック』、62 - 67項より。〕。また、シリーズはマイクル・Z・リューインの「アルバート・サムスンシリーズ」からイメージされている〔『このミステリーがすごい!』2007年版、12項より。〕。 2015年6月現在までに長編『誰か Somebody』『名もなき毒』『ペテロの葬列』の3作が刊行されている。他に、短編「負の方程式」(文庫版『ソロモンの偽証』第6巻所収)と中編『彼方の楽園』(月刊誌『オール讀物』〈文藝春秋〉2015年6月号、8月号)がある。連載中のものに連作短編『聖域』(月刊誌『STORY BOX』〈小学館〉2014年12月号より連載開始〔2015年3月8日閲覧。〕)がある。 また、映像化作品としては、小泉孝太郎が杉村三郎を演じた連続テレビドラマが2作品作られている(『名もなき毒』〈2013年/『誰か Somebody』と『名もなき毒』の映像化〉、『ペテロの葬列』〈2014年〉)。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「杉村三郎シリーズ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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