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材料の構成式(ざいりょうのこうせいしき、Constitutive Equation of Materials)とは、物体を構成する物質の力学的特性の数理的表現であり、固体や流体を連続体に理想化した場合における力と変形との関係(実際には応力とひずみとの関係)を記述するものである。構成則と呼ばれることもある。一方、構成式は材料試験に基づいて供試体の寸法スケールでの巨視的な応力とひずみとの応答挙動を現象論的に数理モデル化したものが多いことから、構成モデルと呼ばれることも多い。一方、材料の微視構造に着目して、変形の素過程に立ち返って構築された構成式もある。 構成式は材料の性質を反映するものであるため、材料特性に関係する定数、すなわち材料定数が必ず含まれる。 == 構成則が具備すべき性質 == === 物質客観性の原理 === 材料固有の性質は観測者(標構)によらず不変である。これを物質客観性の原理、あるいは物質標構無差別性の原理という。例えば、ある配置での構成式を形式的に と書く。ここで、 はCauchy応力テンソル、 は変形勾配テンソルであり、 は材料の構成関係を表すテンソル値テンソル関数である。物質客観性の原理を満たすためには、観測者の変化に対して構成式は不変でなければならない。言い換えれば、上式を考えた配置に対して剛体並進・回転だけの付加的な運動が生じても、関数 の形は変わらないものでなければならない。直交テンソル により表される剛体回転の運動を考えると、この剛体回転が生じた後の配置でのCauchy応力テンソル と はそれぞれ次のようになる: 物質客観性の原理を満たすためには、剛体回転後の配置におけるこれらふたつの量に対する構成式は次の形でなければならない: 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「材料の構成式」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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