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(n) ostracism =========================== ・ 村 : [むら] 【名詞】 1. village ・ 村八分 : [むらはちぶ] (n) ostracism ・ 八 : [やつ] (num) eight ・ 八分 : [はっぷん] (n-t) eight minutes ・ 分 : [ぶん, ふん] 1. (n,n-suf,pref) (1) part 2. segment 3. share 4. ration 5. (2) rate 6. (3) degree 7. one's lot 8. one's status 9. relation 10. duty 1 1. kind 12. lot 13. (4) in proportion to 14. just as much as 1
村八分(むらはちぶ)とは、村落(村社会)の中で、掟や秩序を破った者に対して課される制裁行為についての俗称であり、一定の地域に居住する住民が結束して交際を絶つこと(共同絶交)である。また、俗語としての「村八分」は集団行動主義の日本社会における代表的ないじめの代名詞でもあり、様々なシーンでしばしば引用される。 ==概要== 楳垣実が説くところによると、『地域の生活における十の共同行為のうち、葬式の世話と火事の消火活動という、放置すると他の人間に迷惑のかかる場合(二分)以外の一切の交流を絶つことをいうもの』とされる。葬式の世話が除外されるのは、死体を放置すると腐臭が漂い、また伝染病の原因となるためとされ、また死ねば生きた人間からは裁けないという思想の現れともいう。また、火事の消火活動が除外されるのは延焼を防ぐためである。なお、残り八分は成人式、結婚式、出産、病気の世話、新改築の手伝い、水害時の世話、年忌法要、旅行である。しかしながら、「はちぶされる」という言葉自体が、もともと村落生活とは無関係に発生した比較的新しい言葉であること〔「ハチブサレタとはいかなる義ぞ。答、この俗語、ふるくは聞えず。寛政のはじめより、やうやく耳にふれしを、今は鄙俗の常談となれり」「人に物を云ふことあるに、そ人、拒みて遠ざくることをも、八分されたといひ、下郎の賤妓にふらるるをも、八分さるるといふ。いづれも拒み退るの義にて、彼雑費中の八分を省き退けしより、出たることなるべし」(曲亭馬琴『随筆・兎園小説別集』文政8年(1825年)成立)〕、江戸期の村落共同体において重要な機能であり、また、実際の村八分においてなされた入会地の利用の停止が含まれていないことなどを考慮すると、後世の附会であろうと主張されており、「八分」は「はぶく」や「はじく」(爪弾きにする)の訛ったものなどの諸説も唱えられている〔 # 蜂が刺して人に恐れられるところから、蜂吹くの意〔海録・世事百談〕。 # ハチブ(撥撫)の義〔一話一言・俚言集覧〕。 # ハブク、ハッチルなどと同様、仲間からはねのける意〔綜合日本民俗語彙〕。 # 十分の交際の中、葬式と火災の二分の他は絶交する意か〔江戸のかたきを長崎で=楳垣実〕。 (日本国語大辞典第二版編集委員会・小学館国語辞典編集部編『日本国語大辞典』第二版、小学館、「八分(はちぶ)」の項、語源欄より引用)〕。作家の八切止夫は村八分の語源を村八部にあると唱えている。 入会地の使用が停止されると、薪炭や肥料(落ち葉堆肥など)の入手に窮するなど、事実上生活が出来なくなった。しかし、村落の中での掟や秩序は、合法的・客観的で公明正大なものとは程遠い、その地域の有力者の利益に沿うためのものも多く、公平な秩序維持活動とは言えない。1909年の大審院判決で、村八分の通告などは脅迫あるいは名誉毀損とされた。 しかしこういった村八分行為は、第二次世界大戦後になっても存続した。戦後で有名になった事件としては、1952年(昭和27年)に、静岡県富士郡上野村(現富士宮市)で起きた、参議院補欠選挙での村ぐるみの不正を告発した女子高校生が一家共々村八分にされた事件がある(静岡県上野村村八分事件)〔事件史探求「静岡県上野村・村八分事件」 〕。 近年では、2013年(平成25年)7月21日に、山口県周南市金峰(みたけ。旧鹿野町)で発生した(山口連続殺人放火事件)が、村八分による対人トラブルが原因とされる。多くの放送局では、「村八分」という言葉を放送自粛対象としている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「村八分」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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