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村雨(むらさめ)は、江戸時代後期の読本『南総里見八犬伝』に登場する架空の刀。村雨丸(むらさめまる)とも呼ばれる。 『南総里見八犬伝』の登場人物である犬塚信乃(八犬士の一人)が用いる宝刀で、抜けば刀のつけ根(なかご)から露を発生させ〔、寒気を呼び起こす〔奇瑞がある。使い手の殺気が高ぶれば水気を増し、人を斬るときに勢いよく流れ刃の鮮血を洗いおとすありさまが、あるいは、振りかぶれば切っ先からほとばしる水のありようが、あたかも葉先〔(か梢〔〔)を洗う村雨(叢雨、驟雨のこと)のごとくなので、この名がある。 馬琴の作中では、「抜けば玉散る」〔第24回。〕、「三尺の氷」〔〔(現代版では「抜けば玉散る氷の刃」)などの形容がみられ、あるいは「邪を退け、妖を治め」る刀とも称されている〔第19回。〕。 == 八犬伝における「村雨」 == 「村雨」は鎌倉公方足利家に伝わる重宝であり〔第15回。〕、人を斬れば刀身に帯びた水気が血を洗い流すという特徴とともに、物語の世界では広く知られた名刀である。 永享の乱・結城合戦で足利持氏一族が敗亡した際、足利家の近習であった大塚匠作から子の大塚番作に託された〔。番作の子が犬塚信乃である。成長した信乃が、持氏の末子で古河公方となった足利成氏(なりうじ)にこの刀を献上すべく郷里から旅立つことで〔、物語は大きく展開をはじめる。 この刀がすりかえられていたために信乃が危機に陥り〔、現八と交戦する(信乃と現八の邂逅である芳流閣の決闘〔第30回。〕)など、物語前半の登場人物の足跡に大きく関わり、運命を導いていく。作品中では、敵が焚く篝火を消す〔、山火事を鎮めて火中に道を開く〔第51回。; 〕などの効果をあらわし、所持者を助ける場面も描かれている。 物語の終盤において信乃は成氏に村雨を献上し、父子三代の宿願を果たす。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「村雨 (架空の刀)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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