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条約型戦艦(じょうやくがたせんかん)とは、1920年代から1930年代に締結されていた海軍軍縮条約で設けられた各種制限を満たすべく建造された戦艦をいう〔福井静夫『世界戦艦物語』(光人社、1993年) ISBN 4-7698-0654-X 「造艦史をかざる戦艦一二タイプについて」 p89~p90 (初出:潮書房『丸』1972年2月号)。『歴史群像太平洋戦史シリーズ41 世界の戦艦 砲力と装甲の優越で艦隊決戦に君臨したバトルシップ発達史』(学習研究社、2003年) ISBN 4-05-603056-1 列強海軍の戦艦整備 第五章 軍縮時代の新戦艦 日英米の条約型戦艦計画(大塚好古稿) p133~p140 〕〔Sumrall, p.25-8〕。条約期間中は海軍休日(ネイバル・ホリデイ)と呼ばれ、様々な実験艦的な技術も盛り込まれたが、ほとんど戦線に影響を与えることなく消え去り、大戦の終結とともにその役割を終えた。 == 背景 == 1922年のワシントン海軍軍縮条約において、世界の5大海軍列強は、建艦競争を抑制するために、戦艦と巡洋戦艦の建造に厳しい制限を加えることに合意した。条約は加盟国それぞれが保有する主力艦の数と、その排水量の合計を制限した。新しい艦は、艦齢20年以上の艦を退役させる代替としてのみ建造を許された。さらにまた、いかなる新造艦も、主砲口径は16インチ(406 mm)以下、排水量は35,000トン以下に制限された。 ワシントン条約の制限は1930年のロンドン海軍軍縮条約と、1936年の第二次ロンドン海軍軍縮条約によって拡張および修正が行われた。しかし、調印国の一部が条約から脱退したり、それらに密約を与える国が現れたため、1930年代には条約の効果が低下した。1938年、英米両国は、排水量最高45,000トンまでの戦艦を許容した第二次ロンドン条約の「エスカレーター条項」を発動し、それにより条約は実質的に失効した。 条約で設けられた排水量に関する厳しい制限は、戦艦の設計者に、更なる妥協を強いることとなった。1920年代から1930年代、戦艦設計において、特に機関、水中防御、対空防御に関していくつもの革新的な成果がもたらされた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「条約型戦艦」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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