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東京スポーツ(とうきょうスポーツ)は、東京スポーツ新聞社が発行する日本の夕刊スポーツ新聞。略称は「東スポ」。休日は原則休刊〔これまでは日曜のみの休刊だったが、東スポと中京スポは2010年2月から祝日も休刊になった(ただし、中央競馬確定時と休日が重なった場合は特別に発行。日曜日に特別版が発行された場合は翌日休刊になる)。大スポは祝日にも特別版を発行する場合がある。〕。GWは5月2日〜4日頃に、年末年始は12月28日頃に250円〜300円のGW特大号並びに新春特大号(お正月特別号)がそれぞれ発売され、以後GW並びに正月三が日が過ぎるまで休刊〔朝刊として発行され、なおかつ休刊日が日本新聞協会が申し合わせた休刊日の九州スポーツを除く。〕〔GW特大号は2010年より発行。中央競馬開催・非開催によって発行日は異なる。2009年までは通常通りGW期間中にも発行していた。〕。「飛ばしの東スポ」の異名を取る。 なお、名前が類似している新聞である東京新聞、東京中日スポーツは中日新聞社の東京本社が発行しているもので、東スポとはまったく関係ない。 == 概要 == 明治時代からの老舗新聞である『やまと新聞』の流れを汲む。同紙最後のオーナーで暴力団からプロレス界まで幅広く顔が利いた右翼の児玉誉士夫がそのままオーナーとなり、現在は児玉の側近であった太刀川恒夫が発行元の会長を務めている。そうした経緯から、概ね保守的・右派的な論調を持っている。日付欄は「平成○○年(20○○年)」のように元号(西暦)と表記している。 「マドンナ痔だった」、「落合家チンポ丸出し放送」、「聖子輪姦」、「人面魚重体」、「大仁田爆死」、「フセインインキン大作戦」、「ダイアナ大胆乳」、「阪神次期監督上岡龍太郎」、「宇宙人化石発掘」、「ネッシー出産」、「電線に止まったUFO」、「SMAP解散」、「前田敦子ヌード」など、1面の奇抜な見出しが特徴。これらの見出しの下には小さく「?」「か」「も」「説」「絶叫」などの語句・記号が書かれ濁されていることが多いが、それらは新聞スタンドに陳列されている状態や折りたたんである状態では見えないように紙面のレイアウトが計算されている。 創刊当時からプロレスを大きく扱い、他に競馬・風俗関係の記事に強い。1980年代半ばまで、赤い見出しとインクで手が汚れるプロレス新聞として知られた。ただし長年女子プロレスは扱わず、1面に来るのはたいてい男子プロレスの記事であった。もっとも、東京スポーツ制定のプロレス大賞に1995年より「女子プロレス大賞」が新設されるなど変化が見られる。そのため新日本プロレス、全日本プロレス、国際プロレスの3団体だった時代には「プロレスのテレビ中継は東スポが独占しろ」の社命のもと、キャップの桜井康雄がテレビ朝日『ワールドプロレスリング』、デスクの山田隆が日本テレビ『全日本プロレス中継』、記者の門馬忠雄が東京12チャンネル(現:テレビ東京)『国際プロレスアワー』の解説をそれぞれ担当していた〔『日本プロレス事件史 Vol.2』P71(2014年、ベースボール・マガジン社刊 )ISBN 9784583621876〕。 東京スポーツにおいてプロレス記事が多い理由は、夕刊紙であるが故に、野球などの記事での試合速報は他社と勝負にならない〔〔他の夕刊タブロイド紙は、球界内部の事情などが主なネタである〕ことと、プロレスは、八百長疑惑もあり、他のほとんどの新聞が扱わなかったためであった。その後「紫色のにくい奴」〔競合紙「夕刊フジ」が“オレンジ色のニクい奴”だった事にあやかった〕「リングを染める鮮血の赤から、王者の風格のパープルへ」をキャッチフレーズに、青紫の見出しの紙面に刷新。 1986年、元横綱の輪島大士が全日本プロレス入りすると同時に、他のスポーツ紙もそろってプロレス報道をするようになり、その優位性は低下した〔ただしデイリースポーツは以前からプロレスを報道していた他、日刊スポーツも輪島大士の全日本プロレス入りと同時期に本格的にプロレス報道を開始していた。東スポ・デイリー・ニッカン以外のスポーツ紙がプロレス報道を本格的に行うようになるのは1990年代前半のことである。〕。 1988年、全日本プロレスや新日本プロレスがゴールデンタイムに放送されなくなり、プロレスがマイナー化すると、芸能ゴシップなどが1面に掲載されることが多くなる。1991年4月、ビートたけしが客員編集長に就いてからは、浅草キッドから「日付以外は全て誤報」〔なお(これは他の夕刊紙と同様ではあるのだが)発行の日付が翌日付であるため「その日付も違ってる」とさらに言われることもある。〕と言われるほど娯楽性を重視しており、「“ガセ”の東スポ」という異名も持つ。TBS『アッコにおまかせ!』では「“エキサイト新聞”東スポ」と称される。 2000年代あたりからは、日本人スポーツ選手の海外進出が本格化したため、時差の関係から、日本のスポーツ紙の中で最も早く国外スポーツの試合結果を伝えられるケースが多いという特性を生かし、野球のメジャーリーグ・ゴルフのPGAツアー・欧州各国のサッカーリーグなど欧米のスポーツに関する記事に力を入れるようになっており、娯楽性の強いゴシップ記事は減少傾向にある。 競馬に関しては、中央競馬の全レース(最大36レース)の馬柱が掲載されている。中央競馬開催前日付けの競馬面において、競馬新聞と同じ品質の紙を使用する。月曜や祝日の翌日に開催される場合、通常は夕刊フジ・日刊ゲンダイと共に休刊する日曜・祝日にも発行する(値段は変わらず)。地方競馬やそれ以外の公営競技についても、ナイター競走中心に予想を掲載することがある。 かつては東京都中央区築地の日刊スポーツ本社工場で印刷されていたが、1988年6月以降は東京都江東区越中島の東日印刷〔毎日新聞系の印刷会社。毎日新聞、スポニチの他、機関紙なども印刷している。スポーツニッポン東京本社も入居〕本社ビル内に本社・編集局を構え、印刷も東日印刷が行っている。2009年6月29日から、北海道北広島市の毎日新聞北海道センターでの現地印刷を開始した。 テレビ欄は社会面の下に掲載している。在京テレビ局の番組表のみ掲載されており、他の東スポ管轄エリアのテレビ局の番組表は掲載されていない(いずれも東スポの場合)。かつては別々に掲載していた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「東京スポーツ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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