翻訳と辞書
Words near each other
・ 東京建物仙台ビル
・ 東京建物梅田ビル
・ 東京建築カレッジ
・ 東京建築士会住宅建築賞
・ 東京建築専門学校
・ 東京建築高等職業訓練校
・ 東京建設コンサルタント
・ 東京建設信用組合
・ 東京弁
・ 東京弁護士会
東京式アクセント
・ 東京弘文学院
・ 東京弟子教会
・ 東京弥生クラブ
・ 東京後楽園
・ 東京復活大聖堂
・ 東京復活大聖堂教会
・ 東京応化工業
・ 東京急行
・ 東京急行 (ロシア空軍)


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

東京式アクセント : ミニ英和和英辞書
東京式アクセント[とうきょうしきあくせんと]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ひがし]
 【名詞】 1. east 
東京 : [とうきょう]
 【名詞】 1. Tokyo (current capital of Japan) 
: [みやこ, きょう, けい]
 【名詞】 1. capital 2. metropolis
: [しき]
  1. (n,n-suf) (1) equation 2. formula 3. expression 4. (2) ceremony 5. (3) style 

東京式アクセント : ウィキペディア日本語版
東京式アクセント[とうきょうしきあくせんと]
東京式アクセント(とうきょうしきアクセント)または乙種アクセント(おつしゅアクセント)、第二種アクセント(だいにしゅアクセント)とは、日本語アクセントの一種であり、北海道東北北西部、関東西部・甲信越東海三重県を除く)、奈良県南部、近畿北西部・中国地方四国南西部、九州北東部で用いられるアクセントを言う。高低アクセントで、音の下がり目の位置を弁別する体系である。標準語共通語のアクセントを含む。
== 体系と型 ==
アクセントには、大きく分けて強弱アクセントと高低アクセントがあるが、東京式アクセントは高低アクセントである。高低と言っても、ドレミのような絶対的な音の高さではなく、前の音節よりも高いか低いかという相対的な高さである。東京式アクセントの体系は、語において音の高さ(ピッチ)の下がり目が有るか無いか、有るならばどこに(何拍目に)有るのかが区別され、語ごとにこれが決まっているものである。ピッチの上がり目は区別されない。ピッチの下がり目のみを区別するという点では垂井式アクセントも同様である〔山口幸洋『日本語東京アクセントの成立』p.163〕。
東京式アクセントでは、下がり目のみが固定され弁別されるので、アクセントの表記には下がり目のみを示せばよい。アクセントを一般化して表すには、○○のように表記することができ、この場合ピッチの下がり目が2拍目の直後にあることを表す。このような音の下がり目のあるアクセントを起伏式(起伏型、有核型とも)のアクセントと言い、起伏式の語では何拍目で音が下がるかによりアクセントが区別される。音が下がる直前の拍()をアクセント核と言う。また、音の下がり目が無いアクセントを平板式(平板型、無核型とも)のアクセントと言い、アクセント核が無いので○○○のように表す。
ところで、語のアクセントは、助詞(「が」「は」など)が付いた形で考える必要がある。つまり、共通語のアクセントでは、「鼻」と「花」はどちらも単独の場合は「は」と発音されて区別がない〔この点は異論もある。「鼻」より「花」の方が2拍目が相対的に高くなるとも言われる。〕が、助詞を付けて考えると「(鼻)はなが」、「(花)はが」と発音され区別がある。この例では、「鼻」はアクセント核の置かれない平板型であるのに対し、「花」は2拍目にアクセント核が置かれる型である。起伏式のうち、「花」のような単語の最後の拍にアクセント核があるものを尾高型と言い、その後に付く助詞が低く発音される。一方、平板型では後に続く助詞のピッチは下がらない。また、アクセント核が1拍目にあるものは「頭高型」と呼ばれる。東京式アクセントでは、一つの語に(音韻論的に意味のある)下がり目は一か所しかなく、アクセント核は単語の最初の拍から最後の拍までのどこかに置かれる(どこにも置くことができる)か、あるいはどこにも置かれないので、n拍語にはn+1種類のアクセント型(例えば2拍なら○○、○、○の3種類)がある。1拍名詞は単独ではアクセントの区別がつかない(東北北部を除く)が、助詞を付けた場合、○型は「と」(戸が)のように助詞が高いか名詞と同じ高さで、型では「が」(目が)のように助詞が低くなる。
共通語では、語を単独で発話した場合や文頭などでは、1拍目と2拍目は必ずピッチが異なる。しかし、これは東京式アクセントの特徴とは言えず、これに当てはまらない方言が各地にある。共通語では、頭高型以外の起伏式の語および平板式の語は、「あずきが」(尾高型)・「さかなが」(平板型)のように、1拍目と2拍目の間にピッチの上昇がある。しかし、各地の方言では「あずが」「さかな」のようにピッチの上がり目が後にずれたり、「あずきが」のように上がり目がなかったりする場合がある。また、共通語においても文中では「このさかなが」のように、前に付く語によって語頭のピッチの上昇が失われるときがあり、上昇の有無はアクセントを弁別する要素にはならない〔猪塚元、猪塚恵美子(2003)『日本語音声学のしくみ』研究社、p.175-p.179〕。
一方、近畿地方・四国地方を中心に分布する京阪式アクセントの体系は、ピッチの下がり目だけでなく、語頭が高いか低いかも区別するものである。つまり、語頭が高いもの(高起式)は文中でも語頭が高く、語頭が低いもの(低起式)は文中でも低く始まる、というように語頭の高低は固定されている。例えば京阪式では「そえる」(高起平板)と「いご」(低起・2拍目に核)は文中では「そえるご」のように発音され、東京式では単独の場合に「そえる」、「いちご」となるものが文中では「そえるいちご」(共通語の場合)のようになるのとは対照的である。このように、東京式アクセントと京阪式アクセントでは、どの語がどのアクセント型に当てはまるかだけでなく、そもそもアクセントのシステムが異なる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「東京式アクセント」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.