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東京時代(とうきょうじだい)とは、日本の歴史における時代区分で、東京が首都となってからの日本を指す呼称として考え出された概念の一つ。 == 背景 == この「東京時代」という語は、川勝平太によって提唱されている語である。 日本の歴史において、明治維新以後の時代区分を、「明治時代」「大正時代」「戦前昭和時代(第二次世界大戦以前)」「戦後昭和時代(第二次世界大戦後)」「平成時代」などと、元号で時代を区分する例が、特に学校教育に多い。 しかし、日本の歴史における時代区分においては、明治維新前は「平安時代」「鎌倉時代」「江戸時代」といった政権所在地にちなんだ名称や、「王朝時代」「武家時代」「戦国時代」「織豊時代」「徳川時代」のように政治体制(国家、王朝、政体、憲法、主権者)の変遷や時代的特徴に因んだ名称〔室町時代を「足利時代」、江戸時代を「徳川時代」と呼ぶ例も、政権を握っている王朝にちなんだ時代区分である。〕が多い。更に、江戸時代(=徳川時代)を見ても、江戸時代の中の細かい区分として「元禄」「享保」「化政」「幕末」といった元号や世相に則った名称も用いられている。 一方で、学校教育における外国史の時代区分では、中国の歴史だと「唐朝」「明朝」「中華民国」、ドイツの歴史だと「ドイツ帝国」「ヴァイマル共和政」「ナチスドイツ」というように、政治体制の変遷にちなんだ時代区分が多い。 これらの時代の分け方について、「''明治維新より前は政権所在地で分けているのに、明治維新以後は元号というのはおかしい。''〔ほぼ日刊イトイ新聞 川勝平太2004年10月12日講演録 〕」「''外国の歴史は政治体制であって元号ではないのに、日本の歴史だけが政治体制ではなく元号というのはおかしい''〔地球の裏側から日本を見て 2004年2月5日「日本の時代区分」 〕」という意見がある。その意見に則れば、明治維新以後は政権所在地が東京であるから、「東京時代」として一括されるべきではないかという内容である。明治維新以後の歴史の一括表現として、「東京時代」という名称が用いられる可能性があると考えられている。 しかし、東京時代と言っても、第二次世界大戦の終結(1945年9月2日)を境にして、その前と後とでは、国号・憲法・主権者といった政体が全く違っている。この場合、政体の転換点となった第二次世界大戦に着目して、大日本帝国憲法下の時代は「戦前」、日本国憲法下の時代は「戦後」と呼ばれることが多い。なお、憲法名や国号にちなんで、「戦前」ではなく「大日本帝国」、「戦後」ではなく「日本国」と呼ぶ書籍もある〔由井正臣著、岩波ジュニア新書『大日本帝国の時代―日本の歴史〈8〉』〕〔斎藤彰「大日本帝国時代の教育」 〕。 こうした時代区分法は、現在から過去の歴史を見て区分する方法である。だが、時代の変遷により、現在の時代区分の枠組みが変化する可能性もはらんでいる。例えば、東京から外の都市に遷都した後の時代や、東京が別の都市名に変更した後の時代は、「東京時代」とは別の名称となる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「東京時代」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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