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『東京暮色』(とうきょうぼしょく)は、小津安二郎監督による1957年の日本映画。 == 概要 == 小津にとっては最後の白黒作品であり、戦後期の大女優、山田五十鈴が出演した唯一の小津作品でもある。『東京暮色』はジェームズ・ディーンの代表作であるハリウッド映画『エデンの東』(1955年)の小津的な翻案とされる。どちらも妻が出奔しているが、『エデンの東』では兄弟だった子供たちが姉妹に置き換えられている。〔千葉伸夫、『小津安二郎と20世紀』、国書刊行会、2003年、p299〕次女明子役に当初岸恵子を想定していたが、『雪国』の撮影が延びてスケジュールが合わなくなったため、有馬稲子がキャスティングされた。 本作は戦後の小津作品の中でも際立って暗い作品である。内容の暗さもさることながら、実際に暗い夜の場面も多く、明子役の有馬稲子は全編を通じて笑顔がない上に物語中で非業の死を遂げる。このような内容に、共同脚本の野田高梧は本作に対して終始批判的であり、脚本執筆でもしばしば小津と対立、完成作品に対しても否定的だったとされる。小津当人は自信を持って送り出した作品だったが、同年のキネマ旬報日本映画ランキングで19位であったことからわかるように一般的には「失敗作」とみなされ小津は自嘲気味に「何たって19位の監督だからね」と語っていたという。〔松竹映像版権室編、『小津安二郎映画読本(新装改訂版)』、フィルムアート社、1993年、p96〕(ちなみに前作『早春』は6位、次回作『彼岸花』は3位である。)與那覇潤は杉山周吉が「京城」へ赴任した時に妻が出奔した点に着目する。彼は『戸田家の兄妹』での天津、『宗方姉妹』の大連とあわせて「天津-大連-京城」という一連の地名の連鎖に志賀直哉の『暗夜行路』の影響を見る。〔與那覇潤、『帝国の残影―兵士・小津安二郎の昭和史』、NTT出版、2011年、p57〕 「菅井の旦那」役の菅原通済は『彼岸花』、『秋日和』など戦後の小津作品にワンポイントでよく出ているが、本職の俳優ではなく実業家であり、昭和電工事件(1948年)への関与も疑われた人物。劇中、川口(高橋貞二)が明子の苦境を面白おかしく語るシーンで、高橋貞二は当時人気があった野球解説者小西得郎の口調を真似ている。「なんとー、申しますかー」は小西のよく使ったフレーズ。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「東京暮色」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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