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== 概説 == 大学の全体像 設立母体はキリスト教(カトリック)の女子修道会「長崎純心聖母会」であり、短期大学から発足した。1996年に4年制大学として開学。もともと音楽と美術の芸術教育を特色とした。近年では英語教育、国際人養成、保育士養成、幼稚園・小学校教諭養成などにも成果を発揮してきた。 弱者へのあたたかいまなざし、全人教育、人間的な豊かさの習得、こうした考え方の結果としての少人数教育、学生個人のニーズに合わせた手作り教育などに特色をもつ。偏差値や高校時代の成績よりも、個人のユニークな特徴や向上心に重点を置く教育を行なっている。東京都八王子郊外の滝山の自然の中にあり、東京純心女子中学校・高等学校が敷地内にある。 建学の精神 大学は「学校法人東京純心女子学園」の一部であり、学園全体はカトリック教育修道会「宗教法人長崎純心聖母会」を設立母体とする。「キリストの教えに基づいて真善美を探求するために、聖母マリアを理想とすること」を建学の精神とし、豊かな情操と高い知性を育み、責任ある奉仕の精神に富む女性を育成することを教育の目的とする。大学のモットーはラテン語で「Sapientia in Caritate Fundata 愛に根ざした真の知恵」と定めている。 女性の自立、教養、自由などが教育の理念としてかかげられ、個人的な指導を中心とした人間教育がおこなわれる。ただし宗教が強要されたり、礼拝の時間が定められたりしているわけではない。 女性教育の文言があるが、2015年4月より共学化された。 教育・学風 欧米の大学によく見られる総合的な教養教育(リベラルアーツ教育)を特色とし、ユニークな授業形態をとっている。ほとんどの専任教員が学生とともに「とっておきの一冊」を読み込むという「読書論」を展開。これが「パン教=一般教育」の代わりをなす。また「セメスター制度」をしいており、原則として1週間に2回の授業がおこなわれる。そのため極めて集中的な学びが展開される。 専門の分野の勉強では、教員の専門領域の授業のほかに、2年次から4年次までゼミ(セミナー)に参加することが可能で、徹底した個人指導のもとで、それぞれの専門分野の勉強を深める仕組み。 「国際教養学科」では世界の英知に関する広く深い学びを目標としており、アメリカ映画や歴史、美術史、音楽や絵画の専門家がいる。「こども文化学科」は、けがれのない子どもの精神に学びながら、幼稚園、保育所、小学校の教員になろうとする学生が多い。 国際教養系の学生は幅広い知識に関心を有する傾向があり、こども文化系は元気が良く実行力に富む。美術や音楽系の学生は芸術全般や人間の生き様に関する関心が高いなど、個人の専門領域によって学生のふんいきが異なる。一般的には自由で、のびのびとした学風がある。 また座って「学問」をするだけではなく、体を動かして何物かをつかもうとする学園伝統(労作)があり、大学では「学外研修」と称して、海外留学、海外語学教育、NPOなどでのボランティア活動、企業研修(インターン)などをすすめている。2010年には巨大ホテルでの研修や、日本の離島での生活体験などを経験した在学生がでている。大学が斡旋する海外の提携大学もいくつかある。こうした大学外の活動に対しては最高30単位(年間)までの単位が与えられる仕組みがある。 後述のように上智大学との学生交流制度を有しており、純心大学に籍を置きながら上智で学ぶということが可能。授業料は余分にかからない。同様な制度で、八王子周辺の他大学との交流も始まった。 キリスト教系の大学はミッションスクールと呼ばれ、上流階層の娘を教育する傾向が見られるが、この大学は必ずしもそのような伝統にこだわっていない。むしろ通常の家庭の子女の教育を特色としている。入学者の偏差値も高い方ではないが、大学内には和やかで、のんびりした、家族的な雰囲気が流れる。少人数ゆえに、ほとんどの学生の名前と顔が一致し、教員と学生の関係も友好的である。挨拶を交わし、教員研究室を訪ねて雑談したり、お昼ごはんを一緒にとる風景もみられる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「東京純心大学」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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