翻訳と辞書
Words near each other
・ 東奥義塾
・ 東奥義塾高等学校
・ 東女国
・ 東姫路駅
・ 東嬬
・ 東孝
・ 東孝光
・ 東孝行
・ 東季彦
・ 東孤竹
東学
・ 東学の乱
・ 東学党
・ 東学党の乱
・ 東学農民運動
・ 東学農民革命参与者名誉回復審議委員会
・ 東學
・ 東宇和物産会館 天然どんぶり館
・ 東宇和郡
・ 東守谷


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

東学 : ミニ英和和英辞書
東学[とうがく]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ひがし]
 【名詞】 1. east 
: [がく]
 【名詞】 1. learning 2. scholarship 3. erudition 4. knowledge 

東学 : ウィキペディア日本語版
東学[とうがく]

東学(とうがく)は、朝鮮半島において1860年慶州出身の崔済愚が起こした思想。東学を信奉する者を東学教徒、その集団を東学党と呼ぶ。
また、第3代教祖、孫秉煕からは天道教(, Cheondogyo)と呼ばれる。東学の本質は従来の思想である朱子学とも、西洋の新しい思想である西学天主教)とも異なる朝鮮独自の思想体系を成すことを旨とした。
== 概要 ==
朝鮮における開化期の思想は、興宣大院君と儒者達による衛正斥邪思想と、両班官僚と中人層の開化思想との対立であった。しかし、このふたつの思想は結局、政府側の対立構造であり、一般民衆に根を下ろした大衆的な運動にはならなかった。そうした中で、下からの改革を思想体系化したのが崔済愚(1824 - 1864)である。
東学が一般大衆に広がった理由のひとつは、その教理の単純なことによる。即ち、儒学の修得が長い年月と相当の財力を必要とするのに比べて、東学において、その真理に達するための修養方法は、日常的に「侍天主 造化定 永世不忘 万事知」の13文字を唱えることであった。東学教徒たちは天主(ハヌニム、「天の神」、朝鮮における古代からのシャーマニズムに由来する概念)を仰ぎ、天主はすべての人間の内に住むと述べて、人間の尊厳と平等とを説いた〔『鳳仙花: 評伝・洪蘭坡 』、遠藤喜美子 google books〕。また山中に祭壇を設けて天(ハヌル)を祭り、戦いに備えるため木剣を持って剣舞をならった。しかし、東学の教理は、革命ではなく、教化であり、東学党の上層部は常に農民(賤民層)の暴力的闘争を拒否した。
東学は西学とも儒学とも異なる思想であったため、衛正斥邪派からも、開化派からも、排斥される。創始者の崔済愚は大邱で処刑され、経典は燃やされた。しかし、第2代教祖、崔時亨が経典を暗誦して復元、『東経大典』(純漢文)、『龍潭遺詞』(純国文)が伝わっている。崔時亨は東学布教に力を注ぎ、東学は慶州から、三南地方慶尚道忠清道全羅道)、更に江原道京畿道黄海道南部各地に広がった。東学党の組織は統率がきちんと行われていて、最下部を「包」とし、「包」を統括する「都接主」を置き、全東学教団を統率する道主がいた。また、教務を処理する執行機関として「教長」「教授」「都執」「執綱」「大正」「中正」という六任制度があった。そうして統率のとれた組織として存在した東学は、政府から厳しい取締りを受けることとなり、また、取締りと称した官吏の収奪が横行した。こうした官吏の虐政が甲午農民戦争へ発展する火種となる。
崔時亨は1898年3月、江原道原州で捕まり、6月、処刑された。そこで、東学党教祖は孫秉煕が引き継いだ。孫は李祥憲という名で日本に入り、開化派と接触しながら「道戦」「財戦」「言戦」の三戦論を提起した。そして、1904年権東鎮呉世昌らと政治団体「進歩会」を結成し、その実務を李容九にまかせた。しかし、李容九は宋秉畯と結託して「一進会」を創設、親日的活動をするようになる。これに対して、孫秉煕は1905年12月1日、「天道教」を宣布し、東学の正統な教団であることを主張した。李容九は「侍天教」を掲げた。よってここで、東学は「天道教」と「侍天教」に分裂する。
「天道教」はその後、3・1独立運動を経て愛国啓蒙運動の一翼を担うことになる。「侍天教」は一進会の組織の中で親日活動を行っていく。
2005年の調査では、韓国には天道教の教会が280ヶ所あり信者数は113万人を数える〔 ">Seoul Metropolitan Government - "A Clean, Attractive & Global City, Seoul!" 〕。また北朝鮮には280万人の信者がいるとされ〔North Korea 〕 、天道教青友党という政党が朝鮮労働党衛星政党として存在している。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「東学」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.