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東武8000系電車(とうぶ8000けいでんしゃ)は、東武鉄道の通勤形電車である。1963年(昭和38年)11月1日から導入され、1983年(昭和58年)まで、約20年もの長期にわたって、日本国有鉄道およびJRグループ各社を除いた私鉄電車では最多両数となる712両が製造された。その両数の多さと製造期間の長さから、「私鉄の103系」とも呼ばれる。 本項では8000系から改造されたワンマン運転対応の800系電車・850系電車〔についても記述する。また、個々の編成を表す場合は浅草・池袋・柏方先頭車の車両番号の末尾に「F」(「編成」を意味する英語Formationの頭文字)を付して表記する。 == 概要 == 沿線人口の急増による乗客増への対応と旧形車両の置き換えを目的として開発され、1963年(昭和38年)から1983年(昭和58年)まで、約20年もの長期にわたって712両が製造された〔1975年度のみ本系列の新製は行なわれなかった。〕。ただし、製造年次により細部には様々な差異が生じている。この同一系列での712という数は、国鉄とJRを除いた私鉄電車では最多両数〔ただし、単一形式での私鉄最多両数は京浜急行電鉄旧1000形の「デハ1000形」の356両である。〕で、本系列はこの記録を1970年代以来保持している。 製造メーカーは、ナニワ工機(後のアルナ工機。現・アルナ車両)を中心に日本車輌製造東京支店・汽車製造東京製作所・富士重工業・東急車輛製造(現在の社名は横浜金沢プロパティーズ、事業は総合車両製作所横浜事業所に継承)の計5社である。ただし、汽車製造は1963年(昭和38年)製の初期車2編成(8104Fおよび8105F)のみ製造に携わり、また日本車輌は1971年(昭和46年)の豊川移転統合に伴う東京支店工場閉鎖のために製造から外れ〔取引は1969年(昭和44年)限りで中止。〕、代わって東急車輛が1973年(昭和48年)の8163Fの新製より加わっている。 2・3・4・6・8両の編成が存在する。当初は4両固定編成が登場し、2両の電動車を一括制御する1C8M方式がとられたが、ついで2両固定編成登場時には1両の電動車のみ制御する1C4M方式がとられ、以後、6・8両固定編成が登場するにあたっても、MT比を1:1として両者が混在している。また後に改造で3両固定編成も登場した。組み合わせによってローカル線区の2両から東上線の10両まで、柔軟な運用が可能である。 2009年(平成21年)時点では600両以上が残存し、鬼怒川線と伊勢崎線押上 - 曳舟間を除く全線で使用されていた。その中でも、野田線では2004年(平成16年)10月19日のダイヤ改正から2013年(平成25年)4月19日まで、すべての列車が本系列で運用された。 2010年(平成22年)12月1日時点では、486両が在籍し東上線・野田線を始め、北関東地区などのローカル線(小泉線・佐野線など)で運用されており、2015年度を目標に東上線がT-DATCへ保安装置を変更するのに対応するための工事が、一部の4両固定編成に実施されている。 なお、伊勢崎線浅草 - 館林間と日光線東武動物公園 - 南栗橋間での定期営業列車の運用は2009年度末で終了し、東上線でも2015年1月18日に川越市 - 小川町間の閉塞方式が常置信号機による自動閉塞式から車内信号閉塞式に変更され、車両側の保安装置も、自動列車停止装置のTSP(東武形ATS)と自動列車制御装置のT-DATCが必要となったため、小川町 - 寄居間および越生線坂戸 - 越生間で運用される車両の回送列車を除き運用を終了した〔「ありがとう8000系 Finalツアー」を実施します! - 東武鉄道ポータルサイト 2014年12月24日〕〔東武で『ありがとう 8000系8175+8506編成Finalツアー』開催 - 交友社「鉄道ファン」railf.jp鉄道ニュース 2015年1月18日〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「東武8000系電車」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Tobu 8000 series 」があります。 スポンサード リンク
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