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東葉高速鉄道2000系電車(とうようこうそくてつどう2000けいでんしゃ)は、東葉高速鉄道の通勤形電車。 2004年(平成16年)10月に第1編成が日立製作所笠戸事業所で落成し、12月7日から営業運転を開始した。 == 概要 == 東葉高速線では1996年(平成8年)の開業以来、セミステンレス車両である帝都高速度交通営団(現・東京地下鉄〈東京メトロ〉)5000系を更新修繕の上、譲受して1000形として運用をしてきた。 その後、2001年(平成13年)1月に行われた運輸政策審議会答申第18号において、東京メトロ東西線の輸送力増強対応として同線の保安装置をWS-ATC装置から新CS-ATC装置へと更新することが決定された。同線と相互乗り入れを行う東葉高速鉄道側も対応することを受け入れ、この時点で車両を改造で対応させるのか、新車で対応させるのか長期視点で種々検討を行った〔日本地下鉄協会「SUBWAY」2005年3月号参照。〕 。 これは開業以来使用している1000形に対応改造を実施した場合、近い将来に車両の更新が必要となり、改造費用が無駄となることも判明したことから、長期計画の見直しが実施された。この結果、車両更新時期を早め、2001年9月に更新用の新車を導入することが決定された〔。 最終的な計画では2004年度に3編成(30両)、2005年度に4編成(40両)、2006年度に4編成(40両)を導入することとした。新造車両のうち、10編成(100両)は1000形の代替新造だが、1編成(10両)は2007年度以降の輸送力増強用とされた。 1000形と同様に、ATS-P形など東日本旅客鉄道(JR東日本)中央緩行線への乗り入れ装備は搭載していない。ただし、保安装置以外の運行機器の機能はすべて東京地下鉄車と同一のものを搭載しており、行先表示には三鷹や津田沼を始め三鷹 - 中野 - 東葉勝田台間および西船橋 - 津田沼間の各駅を設定して表示することができる。自動放送装置や車内案内表示器もJR線内に対応している。実際にダイヤが乱れた時に途中まで行先を「三鷹」と表示して運行し、中野で運転を打ち切った事例や、中野駅停車中にJR線の自動放送案内で行き先案内をする事例がある。 === 新車導入にあたって === 車両新造にあたっては、仕様提案や設計図面の製作、業者選定と発注など多大な業務があり、東葉高速鉄道だけで行うことは困難であることから「相互直通車両で仕様が同一」、「設計・購入業務の実績を多く有している」ことから、これらは東京地下鉄に委託することとなった。車両の仕様設計は東京地下鉄で相違する項目を提示して、設計に反映させた。 また、新車導入にあたっては、2003年(平成15年)3月に当時乗り入れ車両では最新車両の営団地下鉄05系12次車を対象としたアンケート調査を東葉高速鉄道の乗務員や検修員に実施した。 この結果から暖房能力の向上や自動放送装置の設置、純電気ブレーキ方式の採用や車両情報装置(TIS)を使用した検修作業の効率化などを要望され、これらの提案を反映することとなった〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「東葉高速鉄道2000系電車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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