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松島パークホテル（まつしまパークホテル）は、大正時代から約半世紀に渡って、日本三景 松島のランドマークの1つとして親しまれたホテル。所在地は、現在の住所では宮城県宮城郡松島町松島浪打浜にあたり、東日本旅客鉄道（JR東日本）〔当時は日本国有鉄道(国鉄)。〕仙石線 松島海岸駅からすぐの、松島湾に面した松島海岸公園グリーン広場〔松島公園照明施設再整備事業 （宮城県）… 県立都市公園「松島公園」内にある、松島海岸駅前の松島海岸公園グリーン広場の場所が記載〕の北端である（観欄亭とマリンピア松島水族館の間）〔昭和38年の松島海岸概略図 （日本交通公社発行の旅行案内「東北」より）〕。 == 概要 == 松島パークホテルは、松島への外国人観光客誘致のために、東北地方初のリゾートホテルとして、3年半の期間と費用5万円をかけて〔山側から松島パークホテルを撮った写真 （大正2年11月 東京・歴史写真会発行の歴史写真第11月号）の説明文より〕建設され、1913年（大正2年）8月15日に開業した。設計はチェコの建築家ヤン・レツルで、建坪約120坪、外観〔海側から見た外観 〕〔側面写真 〕〔山側から見た外観 〕は中央の4階建ての塔屋を挟んで、地下1階、地上2階建ての入母屋造の宿泊棟が一方が北東、一方が南東に延びるL字型に配列されており、松島湾に面していた〔位置図面 〕。 松島パークホテルは、当時の宮城県知事・寺田祐之により進められた「松島公園」構想〔松島公園の整備 （2008年6月発行 宮城県公文書館だより13号）〕（松島湾の島々を含む広大な地域を公園として観光地化するもの）のシンボル的な建造物であり、竣工したホテルを見た寺田知事が広島県知事として転任（1913年）〔当時の県知事は公選ではなく、内務省からの官選だった。〕した際、県物産陳列館（現在の原爆ドーム）の設計者としてレツルを起用するきっかけとなった。 戦時中は海軍、終戦後は進駐軍（米軍）に接収されたが、1952年（昭和27年）に返還されると、周囲には1950年（昭和25年）に再開館した松島水族館（1927年開館、戦時中一時閉館。2015年5月をもって閉館）に加えて動物園（松島ニューパークホテル跡地と見られる）が新設され、松島観光の中心地の1つとなった。しかし、1969年（昭和44年）に火災で建物の一部が焼失したことで解体され、隣接していた動物園も閉鎖された。閉鎖後の動物たちのほとんどは仙台市八木山動物公園に移動している。 現在、跡地は松島公園グリーン広場として再整備され〔グリーン広場は、文化財保護法に基く特別名勝「松島」の「第一種保護地区」、自然公園法に基く「県立自然公園松島区域」、都市公園法に基く「県立都市公園松島公園区域」に指定されている。また、都市計画法に基く用途地域では、第二種住宅区域に該当する。〕、松島カキ祭り（例年2月の第1土・日）などが開催されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア（Wikipedia）』 ■ウィキペディアで「松島パークホテル」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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