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松本 大洋(まつもと たいよう、男性、1967年10月25日 - )は、日本の漫画家。東京都出身。和光大学文学部芸術学科中退。 1987年デビュー。代表作に『花男』『鉄コン筋クリート』『ピンポン』『ナンバーファイブ 吾』など。スポーツや闘いを題材に、男の持つ美学や世界観を独特のタッチで表現している。初期には講談社『モーニング』で活動するも人気が出ず、小学館『ビッグコミックスピリッツ』に移って以降評価を受けるようになった。 実母は詩人の工藤直子〔ほぼ日刊イトイ新聞 2014年1月23日 谷川俊太郎・松本大洋対談で本人の発言 http://www.1101.com/tanikawa_taiyo/2014-01-23.html〕。妻は漫画家の冬野さほで、冬野はしばしば松本のアシスタントもしている。従兄弟の井上三太も漫画家。 == 経歴 == 小学校から高校までは、サッカー部に所属するスポーツ少年だった。小学校時代に、親と暮らせない子供たちの施設で過ごしている〔東京旅行ガイド TimeOut Tokyo「松本大洋インタビュー」における本人の発言。http://www.timeout.jp/ja/tokyo/feature/7599〕。高校2年のとき、漫画の愛読者だった母の勧めで大友克洋と吉田秋生を読み、特に大友の『童夢』に衝撃を受ける。大学から従兄弟の井上三太の影響もあり漫画研究会に所属し、18歳で初めて漫画を描く。当時『モーニング』に描いていた土田世紀に憧れ、2本目に描いた作品で講談社に持ち込みを行なう。 1987年、「それゆけファウルズ」が『モーニング パーティ増刊』に掲載。また、『STRAIGHT』が四季賞準入選を受賞し『月刊アフタヌーン』増刊号に掲載され、漫画家としてデビューを飾る。同時期のデビューで敵わないと思った漫画家に若林健次、山田芳裕、タナカカツキなどがいたという。受賞をきっかけにすぐに大学を辞め、『アフタヌーンシーズン増刊』他で短編作品を発表したのち、1988年より『モーニング』にて野球を題材にした作品『STRAIGHT』を連載。しかし単行本2巻までで打ち切りとなる。 その後、1年ほどの空白期間を経て小学館から声がかかり、担当編集者に話を通した後に移籍。『ビッグコミックスピリッツ』に1990年より『ZERO』、1991年より『花男』、1993年より『鉄コン筋クリート』、1997年より『ピンポン』を連載。また、『鉄コン筋クリート』終了後、劇団黒テントからの依頼で上演用の漫画作品「花」を執筆。2000年にも同劇団に戯曲「メザスヒカリノサキニアルモノ若しくはパラダイス」を提供、この作品は2001年の岸田國士戯曲賞候補となった。 『ピンポン』から3年を経た2001年、長編描き下ろし作品『GOGOモンスター』を刊行。1998年11月から2000年9月まで約2年を費やして450ページが描かれ、祖父江慎のデザインによる箱入りハードカバーで刊行された。この作品で2001年、第30回日本漫画家協会賞特別賞を受賞。 2001年11月より、小学館からの新雑誌『スピリッツ増刊 IKKI』(後に独立して『月刊IKKI』となる)の看板作家として『ナンバーファイブ 吾』を連載。のちの『IKKI』編集長江上英樹は『IKKI』に松本を起用したことについて、「『ガロ』が白土三平、『COM』が手塚治虫を擁したのと同じ意味合いで、彼の存在は、この増刊号に不可欠なものと言えた」〔『創』2003年6月号〕と振り返っている。 2006年、和光大学漫画研究会の先輩であり、デビュー以来しばしば松本のアシスタントもしていた永福一成を原作者とする時代劇作品『竹光侍』を『ビッグコミックスピリッツ』にて連載開始。同作品で2007年に第11回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を、2011年に第15回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞した。 2010年12月から、『月刊IKKI』にて最新作『Sunny』の連載が始まった。著者の実体験をベースに描かれており、「少年期の落とし前となるような大事な作品」と語られる1作〔コミックナタリー特集記事における江上英樹の発言。http://natalie.mu/comic/pp/sunny〕である。 作品ではスポーツを扱った作品が多く、いずれゴルフ漫画を執筆したいと語っている〔『アフタヌーン四季賞CHRONICLE』本人インタビュー〕。インタビュー以外でメディアに露出することは極めて稀であるが、『STRAIGHT』の帯では本人の姿を確認することができ、谷川俊太郎との共作関連でテレビにも出演している〔BS『宮崎美子のすずらん本屋堂』2014年7月11日〕。パソコンなどの電子機器は所有していないが、電子書籍には興味があると語っている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「松本大洋」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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