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松濤(しょうとう)とは、東京都渋谷区の町名。現行行政地名は松濤一丁目及び松濤二丁目。 == 地理 == 渋谷区の南西部に位置し、町域内の多くは住宅地として利用される。東京都心を代表する高級住宅地のひとつとしても知られるが、「松濤」はかつてこの地に茶園 『松濤園』があったことに因み、茶園の名が町名となった珍しい例である〔東京ふる里文庫11 東京にふる里をつくる会編 『渋谷区の歴史』 名著出版 昭和53年9月30日発行 p268〕。町域には住宅のほか、Bunkamuraや戸栗美術館、渋谷区立松濤美術館、観世能楽堂といった文化・芸術関係の施設も多く見られる。 北部は神山町に接する。東部は、宇田川町に接する。南東部は、道玄坂に接する。南部は、円山町・神泉町にそれぞれ接する。西部は、山手通りに接し、これを境に目黒区駒場に接する。 == 歴史 == この一帯はもともとの地名を大山といい、江戸時代には紀州徳川家の下屋敷があった〔。1876年(明治9年)、旧佐賀藩主の鍋島家がこれを譲渡され、狭山茶を移植して茶園を開き、「松濤園」と命名した〔。茶の銘柄も『松濤』とされ、一時は東京市中に知られたものの、1890年(明治23年)に東海道線が開通すると静岡産などが流入、松濤園の茶業は振るわなくなった〔。 このため茶園は廃止され、1904年(明治37年)には果樹園となって畑果樹園種蓄牧場 「鍋島農場」と呼ばれた〔。農場地は大正時代の関東大震災を契機として移住者向けに分譲されて高級住宅地となった。1924年(大正13年)、鍋島家は涌水池のあった一角を児童遊園として公開、さらに1932年(昭和7年)10月にはこれを東京市に寄付し、1934年(昭和9年)4月からは渋谷区によって管理されることになった〔。 この間、「松濤」は1928年(昭和3年)に住所町名として採用された〔。湧水地のある広大な鍋島侯爵邸は戦後の華族制度廃止により公園として整備され現在では鍋島松濤公園となった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「松濤」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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